本文
ももたろうの防災(本編)35~40ページ災害から身を守るために知っておくべきこと
【35ページ】
災害から身を守るために知っておくべきこと
1、災害に備えて知っておくべきこと(風水害・土砂災害)
避難に関する情報
市町村は、災害が発生する危険が高まった場合に、区域と対象者を示して避難情報等を発令します。市町村から発令される避難情報には、以下のものがあります。
高齢者等避難
災害の恐れがあり、避難指示を発令することが予想される場合に市町村が発令。
高齢者や障害のある人、乳幼児等、避難に時間を要する人とその支援者は、危険な場所から避難しましょう。
その他の人は、避難の準備を整えましょう。
避難指示
災害による被害が予想され、人的被害が発生する可能性が高まった場合に市町村が発令
危険な場所にいる場合は、速やかに避難場所へ避難しましょう。
緊急安全確保
災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合で、立ち退き避難をすることがかえって危険なおそれがある場合に、可能な範囲で市町村が発令。ただし、必ず発令される情報ではありません。避難場所への立ち退き避難をすることがかえって危険である場合、緊急安全確保により、命を守るための最善の行動をとりましょう。
注意、緊急安全確保については、災害が発生し、又は発生しようとしている状況で、安全にこの行動をとったとしても身の安全を確保できるとは限りませんので、必ず避難指示で危険な場所から全員避難しましょう。
最後に、緊急の度合いについては、高齢者等避難、避難指示、緊急安全確保の順に高くなります。
災害発生、命を守る行動を
【36ページ】
防災気象情報と警戒レベル
災害発生の危険度を直感的に理解し、避難行動がとれるように、市町村が発令する避難情報や気象台が発表する防災気象情報等の防災情報は、5段階の警戒レベルを用いて伝えられます。
5段階の警戒レベルと防災気象情報
警戒レベル4で危険な場所から全員避難しよう。
警戒レベル1
気象庁等の情報、早期注意情報を発表。
市町村の対応、職員の連絡体制を確認。
住民が取るべき行動、災害への心構えを高める。
警戒レベル2
気象庁等の情報、大雨・洪水・高潮注意報やキキクルの注意、氾濫注意情報を発表。
市町村の対応、連絡要員の配置や高齢者等避難の発令を判断できる体制をとる。
住民が取るべき行動、自らの避難行動を確認。ハザードマップ等により、自宅等の災害リスクを再確認するとともに、避難情報の把握手段を再確認するなど。
警戒レベル3
気象庁等の情報、大雨・洪水警報やキキクルの警戒、氾濫警戒情報を発表。
市町村の対応、高齢者等避難を発令。避難指示の発令を判断できる体制をとる。
住民が取るべき行動、危険な場所から高齢者等は避難。高齢者等以外の人も必要に応じ、普段の行動を見合わせ始めたり、避難の準備をしたり、自主的に避難する。
警戒レベル4
気象庁等の情報、土砂災害警戒情報や高潮警報、高潮特別警報、キキクルの危険、氾濫危険情報を発表。
市町村の対応、避難指示を発令し、災害対策本部を設置。
住民が取るべき行動、危険な場所から全員避難。台風などにより暴風が予想される場合は、暴風が吹き始める前に避難を完了しておく。
警戒レベル5
気象庁等の情報、大雨特別警報やキキクルの災害切迫、氾濫発生情報を発表。
市町村の対応、緊急安全確保を発令。ただし、必ず発令される情報ではない。
住民が取るべき行動、命の危険、直ちに安全確保
すでに安全な避難ができず、命が危険な状況。今いる場所よりも安全な場所へ直ちに移動等する。
【37ページ】
2、防災情報を入手しよう。
防災情報の入手方法
災害時には、いち早く正確な情報を得ることが重要です。
災害への備えとして、日頃からテレビ、ケーブルテレビ
ラジオ、コミュニティFMといった媒体のほか、
おかやま防災ポータルサイトやスマートフォンアプリ、市町村の防災情報メールに登録・確認するなど、いざというときに多様な媒体を活用して、情報を取得できるよう、十分な備えをしましょう。
テレビから入手
リモコンのdボタンを押し利用できるデジタルデータ放送からも、リアルタイムで情報を入手することができます。
発信情報、気象情報、河川水位や潮位などの観測情報、避難情報、土砂災害危険度情報など
放送事業者、NHK岡山放送局
パソコンから入手
岡山県総合防災情報システム、おかやま防災ポータル
注意報、警報、気象レーダー等の県内の気象情報、雨量情報、土砂災害危険度情報、河川水位情報、河川カメラ情報等をリアルタイムで確認することができます。
検索サイト、岡山県、防災、と検索し、おかやま防災ポータルを選択
岡山県防災マップ
洪水・土砂災害・地震による危険度情報や市町村のハザードマップ一覧を掲載しています。
携帯電話・スマートフォンから入手
岡山県総合防災情報システム、おかやま防災ポータル
注意報、警報、気象レーダー等の県内の気象情報、雨量情報、土砂災害危険度情報、河川水位情報、河川カメラ情報等をリアルタイムで確認することができます。
検索サイト、岡山県、防災、と検索し、おかやま防災ポータルを選択
ヤフー防災速報アプリ
緊急地震速報や豪雨予報をはじめ、さまざまな災害情報をプッシュ通知でいち早くお知らせします。
【38ページ】
ヤフー防災速報アプリ設定の手順
1、スマートフォンをお使いの方は、アプリをインストールする。
アイフォン版は、アップストアで、ヤフー防災、で検索。
アンドロイド版は、グーグルプレイで、ヤフー防災、で検索。
2、ホーム画面の防災速報のアイコンをタップ
アプリを起動すると、初期設定が開始されます。
3、初期設定を始める。
プッシュ通知でお知らせ画面で、次へ、を、タップします。
次に表示される画面で、許可、を、タップします。
4、現在地連動通知機能を設定する。
この機能を利用する場合、この機能を使う、を、タップします。
次に表示される画面で、許可、を、タップします。
5、通知を受け取る地域を設定する
地域を設定する、を、タップします。
通知を受け取る地域を選びます。
6、設定の完了
初期設定の完了。
始める、を、タップします。
防災速報アプリを積極的に活用しよう。
【39ページ】
3、住宅の耐震化のすすめ
ステップ0、地震が起きたらどうなるの?
震度6弱以上の地震が起きると、立つことが困難になり、外へ避難することが難しくなります。
耐震性のない建物は倒壊や瓦の落下といった被害を受けたりします。
ステップ1、地震が起きた時に危ない家ってどんな家?
昭和56年1981年5月31日以前の建物は古い基準である旧耐震基準による旧耐震建築物と呼ばれ、地震に弱い建築物の可能性があります。
熊本地震でも多くの旧耐震建築物が倒壊等の被害を受けました。特に震源に近いましきまち中心部では木造住宅で、約半数もの旧耐震建築物が大破・倒壊・崩壊の被害を受けています。一方で、新耐震建築物で大破、倒壊・崩壊したものは、15%となっています。
旧耐震建築物の耐震性は耐震診断をすることでわかります。まずは耐震診断をしてみましょう。
ステップ2、住宅を耐震化しよう
耐震診断で耐震性が低いと判断された場合、耐震化するため耐震補強を実施します。耐震補強では、地震が起きても倒壊しないように、位置を検討しながら耐震壁や筋交い等による補強方法を検討し、耐震性を満たすための補強計画を策定します。計画に沿った形で工事を行うと、耐震補強完了です。
診断や補強を行う際に補助金が支給される場合があります。
市町村補助窓口までお問い合わせください。
【40ページ】
4、地震保険のすすめ
地震保険の必要性
地震への経済的な備えとなるのが地震保険です。地震保険は、地震等による被災者の生活の安定に寄与することを目的とする制度であり、政府と損害保険会社が共同で運営しています。
地震・噴火またはこれらによる津波による損害は、火災保険では補償の対象となりません。
地震保険は、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没・流失によって損害が生じた場合に、建物・家財それぞれ最大で火災保険の保険金額の50%まで補償することができる保険です。
地震保険に未加入の場合、二重ローンのリスクがあります。
地震や津波で自宅が全壊しても、住宅ローンは無くなりません。また、住宅再建のためには、新たな住宅ローンを組まざるを得ません。
水災の保険について
台風や暴風雨などにより発生する洪水、高潮、土砂崩れ。これらの災害による住宅被害の多くは、火災保険に水災補償をつけておくことで補償されます。最近では、突然の水量増加に行き場を失った下水などが溢れる被害も増えており、多くのかたが水災の危険と隣り合わせに暮らしているといっても過言ではありません。
火災保険のオプションとして水災補償をつけることを検討しましょう。
作成協力、一般社団法人日本損害保険協会
災害から身を守るために知っておくべきこと
1、災害に備えて知っておくべきこと(風水害・土砂災害)
避難に関する情報
市町村は、災害が発生する危険が高まった場合に、区域と対象者を示して避難情報等を発令します。市町村から発令される避難情報には、以下のものがあります。
高齢者等避難
災害の恐れがあり、避難指示を発令することが予想される場合に市町村が発令。
高齢者や障害のある人、乳幼児等、避難に時間を要する人とその支援者は、危険な場所から避難しましょう。
その他の人は、避難の準備を整えましょう。
避難指示
災害による被害が予想され、人的被害が発生する可能性が高まった場合に市町村が発令
危険な場所にいる場合は、速やかに避難場所へ避難しましょう。
緊急安全確保
災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合で、立ち退き避難をすることがかえって危険なおそれがある場合に、可能な範囲で市町村が発令。ただし、必ず発令される情報ではありません。避難場所への立ち退き避難をすることがかえって危険である場合、緊急安全確保により、命を守るための最善の行動をとりましょう。
注意、緊急安全確保については、災害が発生し、又は発生しようとしている状況で、安全にこの行動をとったとしても身の安全を確保できるとは限りませんので、必ず避難指示で危険な場所から全員避難しましょう。
最後に、緊急の度合いについては、高齢者等避難、避難指示、緊急安全確保の順に高くなります。
災害発生、命を守る行動を
【36ページ】
防災気象情報と警戒レベル
災害発生の危険度を直感的に理解し、避難行動がとれるように、市町村が発令する避難情報や気象台が発表する防災気象情報等の防災情報は、5段階の警戒レベルを用いて伝えられます。
5段階の警戒レベルと防災気象情報
警戒レベル4で危険な場所から全員避難しよう。
警戒レベル1
気象庁等の情報、早期注意情報を発表。
市町村の対応、職員の連絡体制を確認。
住民が取るべき行動、災害への心構えを高める。
警戒レベル2
気象庁等の情報、大雨・洪水・高潮注意報やキキクルの注意、氾濫注意情報を発表。
市町村の対応、連絡要員の配置や高齢者等避難の発令を判断できる体制をとる。
住民が取るべき行動、自らの避難行動を確認。ハザードマップ等により、自宅等の災害リスクを再確認するとともに、避難情報の把握手段を再確認するなど。
警戒レベル3
気象庁等の情報、大雨・洪水警報やキキクルの警戒、氾濫警戒情報を発表。
市町村の対応、高齢者等避難を発令。避難指示の発令を判断できる体制をとる。
住民が取るべき行動、危険な場所から高齢者等は避難。高齢者等以外の人も必要に応じ、普段の行動を見合わせ始めたり、避難の準備をしたり、自主的に避難する。
警戒レベル4
気象庁等の情報、土砂災害警戒情報や高潮警報、高潮特別警報、キキクルの危険、氾濫危険情報を発表。
市町村の対応、避難指示を発令し、災害対策本部を設置。
住民が取るべき行動、危険な場所から全員避難。台風などにより暴風が予想される場合は、暴風が吹き始める前に避難を完了しておく。
警戒レベル5
気象庁等の情報、大雨特別警報やキキクルの災害切迫、氾濫発生情報を発表。
市町村の対応、緊急安全確保を発令。ただし、必ず発令される情報ではない。
住民が取るべき行動、命の危険、直ちに安全確保
すでに安全な避難ができず、命が危険な状況。今いる場所よりも安全な場所へ直ちに移動等する。
【37ページ】
2、防災情報を入手しよう。
防災情報の入手方法
災害時には、いち早く正確な情報を得ることが重要です。
災害への備えとして、日頃からテレビ、ケーブルテレビ
ラジオ、コミュニティFMといった媒体のほか、
おかやま防災ポータルサイトやスマートフォンアプリ、市町村の防災情報メールに登録・確認するなど、いざというときに多様な媒体を活用して、情報を取得できるよう、十分な備えをしましょう。
テレビから入手
リモコンのdボタンを押し利用できるデジタルデータ放送からも、リアルタイムで情報を入手することができます。
発信情報、気象情報、河川水位や潮位などの観測情報、避難情報、土砂災害危険度情報など
放送事業者、NHK岡山放送局
パソコンから入手
岡山県総合防災情報システム、おかやま防災ポータル
注意報、警報、気象レーダー等の県内の気象情報、雨量情報、土砂災害危険度情報、河川水位情報、河川カメラ情報等をリアルタイムで確認することができます。
検索サイト、岡山県、防災、と検索し、おかやま防災ポータルを選択
岡山県防災マップ
洪水・土砂災害・地震による危険度情報や市町村のハザードマップ一覧を掲載しています。
携帯電話・スマートフォンから入手
岡山県総合防災情報システム、おかやま防災ポータル
注意報、警報、気象レーダー等の県内の気象情報、雨量情報、土砂災害危険度情報、河川水位情報、河川カメラ情報等をリアルタイムで確認することができます。
検索サイト、岡山県、防災、と検索し、おかやま防災ポータルを選択
ヤフー防災速報アプリ
緊急地震速報や豪雨予報をはじめ、さまざまな災害情報をプッシュ通知でいち早くお知らせします。
【38ページ】
ヤフー防災速報アプリ設定の手順
1、スマートフォンをお使いの方は、アプリをインストールする。
アイフォン版は、アップストアで、ヤフー防災、で検索。
アンドロイド版は、グーグルプレイで、ヤフー防災、で検索。
2、ホーム画面の防災速報のアイコンをタップ
アプリを起動すると、初期設定が開始されます。
3、初期設定を始める。
プッシュ通知でお知らせ画面で、次へ、を、タップします。
次に表示される画面で、許可、を、タップします。
4、現在地連動通知機能を設定する。
この機能を利用する場合、この機能を使う、を、タップします。
次に表示される画面で、許可、を、タップします。
5、通知を受け取る地域を設定する
地域を設定する、を、タップします。
通知を受け取る地域を選びます。
6、設定の完了
初期設定の完了。
始める、を、タップします。
防災速報アプリを積極的に活用しよう。
【39ページ】
3、住宅の耐震化のすすめ
ステップ0、地震が起きたらどうなるの?
震度6弱以上の地震が起きると、立つことが困難になり、外へ避難することが難しくなります。
耐震性のない建物は倒壊や瓦の落下といった被害を受けたりします。
ステップ1、地震が起きた時に危ない家ってどんな家?
昭和56年1981年5月31日以前の建物は古い基準である旧耐震基準による旧耐震建築物と呼ばれ、地震に弱い建築物の可能性があります。
熊本地震でも多くの旧耐震建築物が倒壊等の被害を受けました。特に震源に近いましきまち中心部では木造住宅で、約半数もの旧耐震建築物が大破・倒壊・崩壊の被害を受けています。一方で、新耐震建築物で大破、倒壊・崩壊したものは、15%となっています。
旧耐震建築物の耐震性は耐震診断をすることでわかります。まずは耐震診断をしてみましょう。
ステップ2、住宅を耐震化しよう
耐震診断で耐震性が低いと判断された場合、耐震化するため耐震補強を実施します。耐震補強では、地震が起きても倒壊しないように、位置を検討しながら耐震壁や筋交い等による補強方法を検討し、耐震性を満たすための補強計画を策定します。計画に沿った形で工事を行うと、耐震補強完了です。
診断や補強を行う際に補助金が支給される場合があります。
市町村補助窓口までお問い合わせください。
【40ページ】
4、地震保険のすすめ
地震保険の必要性
地震への経済的な備えとなるのが地震保険です。地震保険は、地震等による被災者の生活の安定に寄与することを目的とする制度であり、政府と損害保険会社が共同で運営しています。
地震・噴火またはこれらによる津波による損害は、火災保険では補償の対象となりません。
地震保険は、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没・流失によって損害が生じた場合に、建物・家財それぞれ最大で火災保険の保険金額の50%まで補償することができる保険です。
地震保険に未加入の場合、二重ローンのリスクがあります。
地震や津波で自宅が全壊しても、住宅ローンは無くなりません。また、住宅再建のためには、新たな住宅ローンを組まざるを得ません。
水災の保険について
台風や暴風雨などにより発生する洪水、高潮、土砂崩れ。これらの災害による住宅被害の多くは、火災保険に水災補償をつけておくことで補償されます。最近では、突然の水量増加に行き場を失った下水などが溢れる被害も増えており、多くのかたが水災の危険と隣り合わせに暮らしているといっても過言ではありません。
火災保険のオプションとして水災補償をつけることを検討しましょう。
作成協力、一般社団法人日本損害保険協会