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若者に選ばれる地域に向けて、高校生の地元愛着心の醸成に取り組みます
ここから、キックオフ!高校の授業を活用し、若者の地元愛着心の醸成に取り組みます
岡山県では、市町村と連携し、人口減少から生じる諸課題への対応策を考える「市町村と連携した人口減少対策事業」に取り組んでおり、このテーマの一つとして、授業(総合的な探究の時間)を活用した「高校生の地元愛着心の醸成」に取り組みます。
具体的には、企業が高校に出向き、課題解決事例を直接伝える授業を行います。高校生に地域の魅力や企業人の姿を知ってもらい、将来の就職などにおいて岡山を選ぶ呼び水とするもので、実施にあたっては、株式会社マイナビが運営するプログラム「Locus(ローカス)」を活用します。
令和7年6月3日に、この取組に参加する県内企業及び市町村の代表の方々と、株式会社マイナビ、県によるキックオフイベントを行いました。
具体的には、企業が高校に出向き、課題解決事例を直接伝える授業を行います。高校生に地域の魅力や企業人の姿を知ってもらい、将来の就職などにおいて岡山を選ぶ呼び水とするもので、実施にあたっては、株式会社マイナビが運営するプログラム「Locus(ローカス)」を活用します。
令和7年6月3日に、この取組に参加する県内企業及び市町村の代表の方々と、株式会社マイナビ、県によるキックオフイベントを行いました。
Locus参加者による懇談会
<参加者>
・株式会社マイナビ 取締役 専務執行役員 渋沢 喜一郎 氏
・参加企業代表
大和クレス株式会社 代表取締役社長 林 美佐 氏
(岡山県ものづくり女性中央会理事、おかやま創生総合戦略推進有識者会議委員)
・参加市町村代表
赤磐市 総合政策部政策推進課 主幹 直原 真弓 氏
・岡山県 副知事 笠原 和男
・株式会社マイナビ 取締役 専務執行役員 渋沢 喜一郎 氏
・参加企業代表
大和クレス株式会社 代表取締役社長 林 美佐 氏
(岡山県ものづくり女性中央会理事、おかやま創生総合戦略推進有識者会議委員)
・参加市町村代表
赤磐市 総合政策部政策推進課 主幹 直原 真弓 氏
・岡山県 副知事 笠原 和男

(左から、赤磐市・直原氏、マイナビ・渋沢取締役、大和クレス・林社長、岡山県・笠原副知事)
【若者の流出に関する現状や見解について】
〇株式会社マイナビ
就職活動をする前の大学生を対象とした調査によると、Uターン・地元就職を希望しない理由として多いのは「希望する企業がない」「初任給が安そう」で、ほかに「大学の専攻を生かした就職先が限定される」などがあった。今の学生は終身雇用と考えておらず、自分の成長やキャリアアップを重視するが、地元にも成長できる企業、自分が学んできたことを生かせる企業があることを知らないまま、就職活動をしてしまう現状がある。
〇大和クレス株式会社
企業は、採用活動に苦戦している。広島県の大学を訪問した際、学生から「自分がやりたい仕事が岡山ではできないのではないか」「岡山には自分が行きたい学部がなかった」との話を聞いた。そういう学生にも魅力を感じてもらえるよう、地元の企業を知らずに出ていかないよう、発信力を強化しなければならない。当社は若手社員が採用活動に関わっており、このLocusの取組が採用の幅を広げるほか、若手社員の成長にも企業の成長にもつながると期待している。
〇赤磐市
赤磐市は、岡山市のベッドタウンである関係から転出度合は低かったが、2024年の人口移動報告では10~29歳世代の転出が増えており、転出者数の約半数が10~29歳となっている。県内の他市町村でも同様ではないか。今、市内にいる人達に定着してもらえるよう、働く場所があって、そこで働いて良い暮らしができる形にしていきたい。
赤磐市には県立高校がない。だからこそ、高校生と接する機会を作ろうと、赤磐市役所もLocusに企業登録した。この機会を大事に活用したい。
〇県
若者が都会で学び、経験を積むことは、夢や目標を実現するための選択肢の一つなので応援するが、都会に行く前に地元の企業や魅力を知ってほしい。東京・大阪・海外など、いろいろなところを見て視野を広げ、幅を持った人間となって、岡山に戻ってくることを選択肢に入れていただくような取組にしたい。
【Locusを活用した地元愛着心の醸成への期待や姿勢について】
〇株式会社マイナビ
就職活動は早期化しており、早い段階で地元企業を知ってもらうことが大切であり、地元企業を知っている学生ほどUターン・地元就職の希望率が高いという調査もある。Locusのフィールドスタディ(企業による出前講座等)で、例えば製造業を紹介し、企業の方から学ぶことを通じて、生徒が設計に興味を持ったり、設計の仕事をするにはどういう勉強が必要か考える契機となるような将来につながる取組としたい。地元で活躍できる場があることを知っているか否かで大きく違うので、そういったヒントを伝えられたらと思っている。
〇大和クレス株式会社
県内製造業の女性経営者等の集まりである「岡山県ものづくり女性中央会」では、女性や若者がより自分らしく働けるよう、私たちができることを考えて行動に移し、その輪を広げていくことが大切だと考え、令和7年2月、県に、女性や若者の活躍を応援する「アクション宣言」をした。男性育休の取得促進などできることを進めており、女性や若者に響いて、皆が働きやすい環境を作っていけたらと思っている。
また、Locusのようにダイレクトに高校生に会い、話せる機会が今までなかったので、貴重な経験ができると思ってワクワクしている。これをきっかけに、採用につながれば良いし、選ばれる岡山県、企業になるために、皆で知恵を出し合って取り組んでいきたい。
〇赤磐市
少しずつでも地元企業を知ってもらえる取組が始まるのはありがたい。このテーマの参加市町村(この時点で13市町)とシェアしながら取り組みたいし、もっと参加市町村が増えるとうれしい。
岡山の暮らしやすさは、外に出てみて初めて知ることができると思う。そういったことも自治体として発信していきたい。
〇県
令和7年度の実施高校は県立高校2校、私立高校1校の計3校というスモールスタートだが、良い活動になれば広がっていくものなので、まずは小さく産んで大きく育てたい。この取組を通じて、高校生が働くことについて考える気づきの一つとなればと思うし、また、課題を発見し、その解決方法を自分自身で考えてまとめることは、将来への大切な学びになる。
こうした取組は、すぐに結果が出るわけではないが継続が大切だ。Locusに関わる皆様方と力を合わせて取り組んでまいりたい。どうぞよろしくお願いする。
〇株式会社マイナビ
就職活動をする前の大学生を対象とした調査によると、Uターン・地元就職を希望しない理由として多いのは「希望する企業がない」「初任給が安そう」で、ほかに「大学の専攻を生かした就職先が限定される」などがあった。今の学生は終身雇用と考えておらず、自分の成長やキャリアアップを重視するが、地元にも成長できる企業、自分が学んできたことを生かせる企業があることを知らないまま、就職活動をしてしまう現状がある。
〇大和クレス株式会社
企業は、採用活動に苦戦している。広島県の大学を訪問した際、学生から「自分がやりたい仕事が岡山ではできないのではないか」「岡山には自分が行きたい学部がなかった」との話を聞いた。そういう学生にも魅力を感じてもらえるよう、地元の企業を知らずに出ていかないよう、発信力を強化しなければならない。当社は若手社員が採用活動に関わっており、このLocusの取組が採用の幅を広げるほか、若手社員の成長にも企業の成長にもつながると期待している。
〇赤磐市
赤磐市は、岡山市のベッドタウンである関係から転出度合は低かったが、2024年の人口移動報告では10~29歳世代の転出が増えており、転出者数の約半数が10~29歳となっている。県内の他市町村でも同様ではないか。今、市内にいる人達に定着してもらえるよう、働く場所があって、そこで働いて良い暮らしができる形にしていきたい。
赤磐市には県立高校がない。だからこそ、高校生と接する機会を作ろうと、赤磐市役所もLocusに企業登録した。この機会を大事に活用したい。
〇県
若者が都会で学び、経験を積むことは、夢や目標を実現するための選択肢の一つなので応援するが、都会に行く前に地元の企業や魅力を知ってほしい。東京・大阪・海外など、いろいろなところを見て視野を広げ、幅を持った人間となって、岡山に戻ってくることを選択肢に入れていただくような取組にしたい。
【Locusを活用した地元愛着心の醸成への期待や姿勢について】
〇株式会社マイナビ
就職活動は早期化しており、早い段階で地元企業を知ってもらうことが大切であり、地元企業を知っている学生ほどUターン・地元就職の希望率が高いという調査もある。Locusのフィールドスタディ(企業による出前講座等)で、例えば製造業を紹介し、企業の方から学ぶことを通じて、生徒が設計に興味を持ったり、設計の仕事をするにはどういう勉強が必要か考える契機となるような将来につながる取組としたい。地元で活躍できる場があることを知っているか否かで大きく違うので、そういったヒントを伝えられたらと思っている。
〇大和クレス株式会社
県内製造業の女性経営者等の集まりである「岡山県ものづくり女性中央会」では、女性や若者がより自分らしく働けるよう、私たちができることを考えて行動に移し、その輪を広げていくことが大切だと考え、令和7年2月、県に、女性や若者の活躍を応援する「アクション宣言」をした。男性育休の取得促進などできることを進めており、女性や若者に響いて、皆が働きやすい環境を作っていけたらと思っている。
また、Locusのようにダイレクトに高校生に会い、話せる機会が今までなかったので、貴重な経験ができると思ってワクワクしている。これをきっかけに、採用につながれば良いし、選ばれる岡山県、企業になるために、皆で知恵を出し合って取り組んでいきたい。
〇赤磐市
少しずつでも地元企業を知ってもらえる取組が始まるのはありがたい。このテーマの参加市町村(この時点で13市町)とシェアしながら取り組みたいし、もっと参加市町村が増えるとうれしい。
岡山の暮らしやすさは、外に出てみて初めて知ることができると思う。そういったことも自治体として発信していきたい。
〇県
令和7年度の実施高校は県立高校2校、私立高校1校の計3校というスモールスタートだが、良い活動になれば広がっていくものなので、まずは小さく産んで大きく育てたい。この取組を通じて、高校生が働くことについて考える気づきの一つとなればと思うし、また、課題を発見し、その解決方法を自分自身で考えてまとめることは、将来への大切な学びになる。
こうした取組は、すぐに結果が出るわけではないが継続が大切だ。Locusに関わる皆様方と力を合わせて取り組んでまいりたい。どうぞよろしくお願いする。

協定の締結について
令和7年6月3日、岡山県と株式会社マイナビは、若者の地元愛着心の醸成に関する協定を締結しました。

(左:岡山県・笠原和男副知事/右:マイナビ・渋沢喜一郎取締役)