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有機フッ素化合物(PFAS)について

印刷ページ表示 ページ番号:0980245 2025年6月23日更新環境管理課

1 有機フッ素化合物(PFAS)とは

 有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。PFASには撥水・撥油性、熱・化学的安定性等の物性を示すものがあり、撥水・撥油剤、界面活性剤、半導体用反射防止剤等の幅広い用途で使用されています。
 PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)は、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤、半導体用反射防止剤、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤等、幅広い用途で使用されてきました。
 なお、PFOS、PFOAには、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、北極圏なども含め世界中に広く残留しています。

2 規制の状況

  •  残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)に基づき、PFOSは2009年に、PFOAは2019年に廃絶等の対象とすることが
    決められています。
  • 「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」により、PFOSは2010年に、PFOAは2021年に製造・輸入等が原則禁止されて
    います。

3 水質基準

(1)水環境(公共用水域及び地下水)

   環境省は、2020年にPFOS及びPFOAを人の健康の保護に関する要監視項目※1に位置付け、公共用水域及び地下水における指針値
   (暫定)をPFOS及びPFOAの合計値で50ng/L以下と定めています。

(2)水道水

    厚生労働省は、2020年にPFOS及びPFOAを水質管理目標設定項目※2に位置付け、目標値(暫定)をPFOS及びPFOAの合計値で
   50ng/L以下と定めています。

 ※1 要監視項目
     人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況からみて、直ちに環境基準とはせず、引き続き知見の収集
    に努めるべきもの
 ※2 水質管理目標設定項目
     将来にわたり水道水の安全性の確保等に万全を期する見地から、水道事業者において水質基準に係る検査に準じて、体系的・組織的な
    監視によりその検出状況を把握し、水道水質管理上留意すべき項目

4 人の健康への影響

 PFOS、PFOAは、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについては十分な知見はありません。
​ そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく基準値等の検討が進められています。また、国内において、PFOS、PFOAの摂取が主たる要因と見られる個人の健康被害が発生したという事例は確認されておりません。

5 国における検討状況

 PFOS、PFOAやその他のPFASについて、国において、国内外の最新の科学的知見や国際的な動向等を踏まえ、各種検討が進められています。

6 県内の公共用水域等調査結果

 水質汚濁防止法に基づく常時監視結果及び県独自の化学物質モニタリング調査結果において、指針値(暫定)を超過してる地点は確認されていません。

7 県内の水道水質検査

8 吉備中央町のPFOS・PFOA事案について

 令和5年10月、吉備中央町の円城浄水場の水道水において、PFOS・PFOAが水道法の水質管理目標値(暫定)を超えていることが明らかとなり、水源である河平ダム等で水質調査を行ったところ、公共用水域等の指針値(暫定)を超過していることが判明しました。
 この原因については、令和6年9月、吉備中央町が設置した原因究明委員会において、「原因は、資材置場に置かれていた使用済み活性炭と考えることが妥当である。」との結論が出されました。

9 問い合わせ先

 

内容 担 当 課
公共用水域等の調査に関すること 環境文化部環境管理課       Tel:086-226-7301
PFAS含有廃棄物の適正処理に関すること 環境文化部循環型社会推進課    Tel:086-226-7308
水道・健康に関すること 保健医療部生活衛生課       Tel:086-226-7336
農作物に関すること 農林水産部農産課         Tel:086-226-7422