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第1回 蔵書紹介 「森は海の恋人」
第1回 蔵書紹介 「森は海の恋人」
「森は海の恋人」 著:畠山重篤 北斗出版 1994年
著者である畠山氏の幼少期には、宮城県気仙沼の汽水域※に様々な生き物が生息していましたが、海や森の環境変化に伴い、多くの生き物が姿を消しました。ご自身の経験から海と森のつながりを感じていた畠山氏は、漁民による植林活動を開始されました。
その結果、海と森で命が育まれるようになっただけでなく、海の民と森の民の間に交流が生まれ、植林活動の輪は大きくなり、人々に「森の大切さ」を根付かせました。この活動は、多くの人々に感動を与え、全国各地へと広まっています。
※汽水域:河川水と海水が接触する、混合する部分で、淡水域と海水域の推移帯である。(国土交通省 2014)