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少花粉ヒノキ種子の生産工程(採種園)

印刷ページ表示 ページ番号:0974164 2025年5月21日更新森林研究所

少花粉ヒノキ種子の生産工程(採種園)

 当研究所では花粉発生源対策として、ほとんど花粉が発生しない少花粉スギ・ヒノキの種子を生産しており、その規模は県内で新たに植えられるスギ・ヒノキ苗木の元となる種子のほぼ全量となっています。

 今回は岡山県で多く植えられている少花粉ヒノキについて、その種子の生産工程を簡単に紹介します。

(1)種子を採取する前年の夏にジベレリン処理(薬剤処理)を行うことによって  (1)ジベレリン処理(採種の前年)
 翌年には種子が入っている球果と呼ばれる部位の実りが良くなります。    (1)ジベレリン処理(採種の前年)

(2)ヒノキ球果がカメムシによる吸汁被害を受けると、種子の品質が低下してし  (2)カメムシ防除(袋掛け)
 まうため、袋掛け等を行いカメムシの被害を防ぎます。           (2)カメムシ防除(袋掛け)

(3)秋に実った球果を手作業で集めていきます。近年では、ベリーピッカー等の  (3)球果の採取(ベリーピッカー)
 道具を使用し、効率化を図っています。                  (3)球果の採取(ベリーピッカー)

(4)球果を手作業で集めるため混入物が発生してしまいます。そうした針葉等の  (4)混入物の除去
 混入物を取り除きます。                         (4)混入物の除去

(5)、(6)きれいになった球果をトレイに入れ、乾燥機を使い数日かけて乾燥させ  (5)メッシュトレイへの投入  (6)球果の乾燥
 ます。すると、球果が開いて中身の種子が取り出せます。          (5)メッシュトレイへの投入   (6)球果の乾燥

(7)精選機を用いて、再度、種子と異物をより分け、さらに品質の良い種子を選  (7)種子の精選
 抜します。                               (7)種子の精選

(8)種子の品質の評価(発芽試験)を行い、出荷します。            (8)種子の発芽試験
                                     (8)種子の発芽試験

 

 種子の生産工程は大きく分けて以上の8つとなります。それぞれの工程の詳細につきましては気軽にお問い合わせください。