ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 教育委員会 > 文化財課 > 津島ミュージアムだより 第十五回「知事の視察と発掘調査の終結」

本文

津島ミュージアムだより 第十五回「知事の視察と発掘調査の終結」

印刷ページ表示 ページ番号:0953635 2025年1月15日更新文化財課

第十五回 知事の視察と発掘調査の終結

 知事の視察と発掘調査の終結

 調査開始前から注目を集めてきた津島遺跡の発掘調査でしたが、いよいよ調査終了日である12月27日が近づいてきました。調査期間が残りひと月となった11月28日には、石井正弘知事(当時)が発掘現場にお越しになり、調査状況を視察されました。

 12月に入って調査に一定の目途がつきはじめると、調査機材などの整理・撤収作業も始まりました。調査と並行して、片付けも進めなければならないのです。例えば、次第に不要となってくるスコップやジョレン、草けずりなどの小道具類はその都度洗い、次の現場で速やかに使えるよう、搬入時の状態にまとめます。また、機材のなかでも最も大きなベルトコンベアーは30台近くもあり、これらもすべて付着した土砂を洗い落とし、ローラーやネジ類には油を注すなど丁寧な整備を行い、古代吉備文化財センターへ撤収していきました。さらに、量的にかさばり苦労したのが、現場や遺構を雨水や乾燥から守ってきた養生用のブルーシートでした。土で汚れたこれらのシートは最大10メートル四方ものサイズになり、湧水を利用して一枚ずつ洗浄していきました。

 こうして、短いようで長かった発掘調査も、多くの貴重な成果を挙げて予定どおり12月27日に無事終了しました。次は総合グラウンド内に設けられた発掘調査事務所に場所を移して、膨大な量の出土品や記録類の整理作業が始まるのです。

(ミュージアムスタッフ S)

 

調査終盤の様子  調査終盤の様子


最後の片づけの様子  最後の片づけの様子