本文
津島ミュージアムだより 第八回「発掘調査成果の公開を行う!」
第八回 発掘調査成果の公開を行う!
発掘調査成果の公開を行う!
津島遺跡の発掘調査現場が日々変化していく様子は、園内を散策している人々にとっても、大変興味深いものであったようです。発掘調査中には調査区のフェンス越しに、何をしているのですか?とか、何が見つかったのですか?など、様々な質問を受けました。
もとより、発掘調査で分かった成果はできるだけ早く、より多くの人々に知っていただくのが基本的な考えです。その一環として、発掘調査中に行われるのが現地説明会です。調査中の現場に入り、検出された遺構や出土品を直接見ることは、一般の人々にとって、地域の歴史を直に感じることのできる、またとない貴重な機会となります。
津島遺跡においても、発掘調査中の平成12年7月1日、弥生時代の前期の水田と調査途中の集落の一部、加えて、出土した様々な土器や石器などの遺物を現地で見ていただくため、現地説明会を開催しました。当日は、猛暑のなかでの開催でしたが、約300名といった多くの方々に参加いただき、調査担当者へ熱心な質問がなされていました。
また、現地説明会の開催以外にも、市内の小学校や中学校、そして大学や地元公民館などからの見学の依頼も随時受け入れるなど、できる限り機会を増やしながら調査成果の公開に努めて来ました。そういった地道な活動もあって、興味を持つ方々が年々増えているように感じています。
(ミュージアムスタッフ S)
現地説明会の様子(弥生前期水田)
小学校の見学受け入れの様子(住居跡)