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津島ミュージアムだより 第一回「陸上競技場の下に眠る津島遺跡の発掘調査がはじまる」

印刷ページ表示 ページ番号:0868556 2023年8月23日更新文化財課

第一回「陸上競技場の下に眠る津島遺跡の発掘調査がはじまる」

 第一回 陸上競技場の下に眠る津島遺跡の発掘調査がはじまる

 発掘調査には大きく二つの種類があることは、ご存じでしょうか?
 一つ目が考古学研究や遺跡の保存を図るための調査です。二つ目は開発工事等で、地下に眠る遺跡の消滅が避けられない場合に、やむなく実施される記録保存調査です。

 このうち、記録保存調査とは、(1)現地で発掘調査を実施し、図面や写真等の記録をとる、(2)出土品を持ち帰って整理する(洗浄→復元→図化→写真撮影)、(3)発掘現場での記録と出土品の図面・写真を編集し、発掘調査時の所見や、遺跡の歴史的意義を記入して「報告書」として刊行するまでの一連の流れのことを言います。こうすることで、開発で失われてしまう遺跡の情報を後世に残すことができます。

 平成17年の国体開催会場を決める際に、いくつかの候補地がありましたが、最終的に岡山県総合グラウンドに決定しました。そしてその主会場には旧陸上競技場をリニューアルしての使用が決定したことで、このための発掘調査が行われることとなりました。

 調査対象は、陸上競技場のメインスタンド部分と照明塔部分で、調査期間は国体の開催に間に合わせるための新たな陸上競技場建設と周辺整備(平成13年から平成15年)やプレ国体の開催(平成16年)などの工程から、平成12年の1月5日から12月27日までの一年間と定められました。

  (ミュージアムスタッフ S)