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第109回 森林研究所の散歩道(ハクチョウゲ、マツヨイグサ編)
第109回 森林研究所の散歩道(ハクチョウゲ、マツヨイグサ編)
第109回の今回は、ハクチョウゲとマツヨイグサについて紹介します。
ハクチョウゲはアカネ科ハクチョウゲ属の常緑低木で、中国原産です。
よく枝分かれをし、高さ50~100cm程度になります。枝の節には托葉が変化した棘が3個あります。
葉は長さ5~20mmの長楕円形または倒披針形です。
5~7月に短枝に白色の1~2個つけます。庭木や生け垣に利用されています。
(出典)城川(2001)樹に咲く花.山と渓谷社.p329.
馬場(1999)葉でわかる樹木.信濃毎日新聞社.p363.
写真1 ハクチョウゲ 写真2 ハクチョウゲの花
(写真1、2は2023年5月12日に撮影)
マツヨイグサはアカバナ科マツヨイグサ属の2年草で、南アメリカ原産です。
茎の高さは30~90cmほどになり、紫褐色に染まることがあります。写真3の中央左側で確認することができます。
幕末の頃に渡来し、観賞用として栽培されていたようです。その後野生化し、昭和のはじめには関東地方以西の海岸や河原で広く見られましたが、以後急速に減少しました。
(出典)片桐(1997)山野草.西東社.p204.
林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p329.
長田(1976)原色日本帰化植物図鑑.保育社.p173.
写真3 マツヨイグサ 写真4 マツヨイグサの花
(写真3、4は2023年5月15日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。