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第105回 森林研究所の散歩道(コマツナギ、マメグンバイナズナ編)
第105回 森林研究所の散歩道(コマツナギ、マメグンバイナズナ編)
第105回の今回は、コマツナギとマメグンバイナズナについて紹介します。
コマツナギはマメ科コマツナギ属の低木です。河原や道ばた、海岸などでやや普通にみられ、高さは1m以下です。
名前の由来は馬をつなぐことができるほど茎が丈夫であるためとも、馬がこの種の葉を好んで立ち止まるためとも言われています。
花や葉は食用となります。
(出典)片桐(1997)山野草.西東社.p211.
馬場(2009)花実でわかる樹木.信濃毎日新聞社.p248.
林(2020)樹木の葉 実物スキャンで見分ける1300種類.山と渓谷社.p203.
写真1 コマツナギ 写真2 コマツナギの花
(写真1、2は2023年6月16日に撮影)
マメグンバイナズナはアブラナ科マメグンバイナズナ属の一年生、または越年草です。北アメリカ原産で人家付近や荒れ地など、いたるところに群生します。
茎は直立し上部で枝を分け、高さ20~60cmになります。根生葉はロゼット状で表面に光沢があり、長さは4~15cmあります。茎葉は倒披針形です。
枝先に総状花序を出し、緑白色の小さな花を多数開く。
(出典)片桐(1997)山野草.西東社.p96.
林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p446.
写真3 マメグンバイナズナ
(写真3、4は2023年6月19日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。