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第100回 森林研究所の散歩道(ウツギ、シラキ編)
第100回 森林研究所の散歩道(ウツギ、シラキ編)
記念すべき第100回の今回は、ウツギとシラキについて紹介します。
ウツギはアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。山野の小川の縁などの日当たりの良い場所に普通に見られます。
株立ちで高さ1~3mになります。枝はすぐに中空になり、ここから空木(ウツギ)の名が付けられました。
旧暦4月にあたる卯月に花が咲くことから「卯の花」の別名もあります。旧暦4月は現在の4月下旬から6月上旬に相当します。
初夏に見るウヅキの純白の花は非常に美しいです。
(出典)太田(2000)樹に咲く花.山と渓谷社.p66.
千葉(1989)岡山の樹木.山陽新聞社.p193.
北村・村田(1979)原色日本植物図鑑 木本編(2).p124.
写真1 ウツギ 写真2 ウツギの花
(写真1、2は2023年6月1日に撮影)
シラキはトウダイグサ科シラキ属の落葉小高木です。日本では岩手県以南に分布しています。
5~7月に枝先から長さ6~8cm程度の総状花序をだし、黄色の小さな花をつけます。花序の上部には雄花が多数つき、基部には雌花が数個つきます。
名前の由来は材が白いことによります。
(出典)太田(2000)樹に咲く花.山と渓谷社.p194.
千葉(1989)岡山の樹木.山陽新聞社.p117.
写真3 シラキ 写真4 シラキの花
(写真3、4は2023年6月5日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。