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第99回 森林研究所の散歩道(ケケンポナシ、ナツツバキ編)
第99回 森林研究所の散歩道(ケケンポナシ、ナツツバキ編)
第99回の今回は、ケケンポナシとナツツバキについて紹介します。
ケケンポナシはクロウメモドキ科ケンポナシ属の落葉高木です。本州の西部と四国に分布します。
ふつう高さ15m、大きいものでは25m、直径1mほどまで成長します。
ケンポナシによく似ていますが、枝や葉裏、花序、果実に赤褐色の毛が多いという違いがあります。葉のふちにある鋸歯は浅く目立ちません。
(出典)太田(2000)樹に咲く花.山と渓谷社.p509.
千葉(1989)岡山の樹木.山陽新聞社.p93.
写真1 ケケンポナシ 写真2 ケケンポナシの花
(写真1、2は2023年5月30日に撮影)
ナツツバキはツバキ科ナツツバキ属の落葉高木です。高さは15mほどになります。
6~7月のあいだ、本年枝の葉腋に直径5~6cmの白い花をつけます。花弁は5個で、縁は波打ち、細かい鋸歯がまばらに存在しています。
外面には白い絹毛が密生しています。
(出典)太田(2000)樹に咲く花.山と渓谷社.p185.
千葉(1989)岡山の樹木.山陽新聞社.p167.
写真3 ナツツバキ 写真4 ナツツバキの花
(写真3は2023年5月30日に、写真4は2023年6月13日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。