本文
第94回 森林研究所の散歩道(ヤブジラミ、アカツメクサ編)
第94回 森林研究所の散歩道(ヤブジラミ、アカツメクサ編)
第94回の今回は、ヤブジラミとアカツメクサについて紹介します。
ヤブジラミはセリ科ヤブジラミ属の越年草です。やぶの縁や野原にふつうに見られます。
棘状の毛が多い果実が、動物や人の衣服によく付くことからヤブジラミの名がつきました。
複散形花序を数個出し、さらに小散形花序をつくり、小さな白い花をやや密に開きます。花弁は5個あり内側に曲がります。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p309.
長岡(1997)野の花・街の花.講談社.p140-141.
写真1 ヤブジラミ 写真2 ヤブジラミの花
(写真1、2は2023年4月27日に撮影)
アカツメクサはマメ科シャジクソウ属の多年草です。ヨーロッパ原産であり、牧草として輸入されたものが各地で野生化しています。
葉のわきに多数の花が密生して頭状に集まります。花は紅紫色で長さ1.3~1.5cmになります。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p394.
長岡(1997)野の花・街の花.講談社.p157.
写真3 アカツメクサ
(写真3は2023年5月2日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。