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第101回 森林研究所の散歩道(ニガナ、シロツメクサ編)
第101回 森林研究所の散歩道(ニガナ、シロツメクサ編)
第101回の今回は、ニガナとシロツメクサについて紹介します。
ニガナはキク科ニガナ属の多年草です。全国いたるところの山地や野原にごく普通に生えています。
集散花序に黄色の頭花をつけます。頭花は約1.5cmあり、普通5個の小花からなります。葉や茎に苦みのある白い乳液を含みます。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p114-115.
長岡(1997)野の花・街の花.講談社.p131.
写真1 ニガナ 写真2 ニガナの花
(写真1、2は2023年5月2日に撮影)
シロツメクサはマメ科シャジクソウ属の多年草です。クローバーの名でよく知られており、ヨーロッパ、北アフリカ原産です。
多数の花が密集して頭状に集まります。ひとつの花は白色で長さ8~12mmあり、長さ3mm程度の花柄を持ちます。
江戸時代にオランダ船で運ばれてくる荷物の詰め物にシロツメクサが使われたことから、この名がつきました。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p394-395.
長岡(1997)野の花・街の花.講談社.p157.
写真3 シロツメクサ 写真4 シロツメクサの花
(写真3、4は2023年5月2日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。