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第91回 森林研究所の散歩道(ニワゼキショウ、サルトリイバラ編)
第91回 森林研究所の散歩道(ニワゼキショウ、サルトリイバラ編)
第91回の今回は、ニワゼキショウとサルトリイバラについて紹介します。
ニワゼキショウはアヤメ科ニワゼキショウ属の多年草です。北アメリカ原産で日当たりのよい道ばたや芝生の中などに生えます。
花の直径は約1.5cmで、花被片は淡紫色で6個あります。1日花であり、次々に花を咲かせます。
漢字では「庭石菖」と書き、葉の形から名付けられました。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p595.
長岡(1997)野の花・街の花.講談社.p12.
写真1 ニワゼキショウ 写真2 ニワゼキショウの花
(写真1、2は2023年5月1日に撮影)
サルトリイバラはサルトリイバラ科サルトリイバラ属の落葉つる性半低木です。
枝に鉤状の棘が散生し、棘と葉柄の巻きひげで他のものに絡みついて茎を伸ばします。
雌雄別株であり、4~5月の葉の展開と同時に葉腋から散形花序をだし、淡黄緑色の花を多く付けます。
根茎は薬用になり、西日本では葉を団子に包むことに使います。
(出典)城川(2001)樹に咲く花.山と渓谷社.p492.
長岡(1997)野の花・街の花.講談社.p312.
写真3 サルトリイバラ 写真4 サルトリイバラの花
(写真3、4は2023年5月1日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。