本文
第90回 森林研究所の散歩道(アメリカロウバイ、フジ編)
第90回 森林研究所の散歩道(アメリカロウバイ、フジ編)
第90回の今回は、アメリカロウバイとフジについて紹介します。
アメリカロウバイはロウバイ科クロバナロウバイ属の落葉低木です。北アメリカの東部原産で、日本には明治中期に渡来しました。
葉は対生で、葉身は長さ5~15cm、卵形~長楕円形をしています。両面ともに無毛で、裏面は粉白色を帯びています。
5~6月に赤褐色で直径3~4cmの花が咲きます。日当たりのよい場所では花つきもよいです。
(出典)石井(2000)樹に咲く花.山と渓谷社.p455.
馬場(2009)花実でわかる樹木.信濃毎日新聞社.p174.
写真1 アメリカロウバイ 写真2 アメリカロウバイの花
(写真1、2は2023年4月27日に撮影)
フジはマメ科フジ属のつる性の落葉木本で、高木に巻き付いて樹冠まで達します。つるの巻き上がる方向は左巻きと決まっています。
5月、枝先に長さ20~100cmの総状花序が垂れ下がり、花序の基部から先端に向かって、長さ1.5~2cmの紫色の蝶形花を多数つけます。
(出典)太田(2000)樹に咲く花.山と渓谷社.p94-95.
馬場(2009)花実でわかる樹木.信濃毎日新聞社.p252.
写真3 フジ 写真4 フジの花
(写真3、4は2023年5月1日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。