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第89回 森林研究所の散歩道(オオデマリ、イロハモミジ編)
第89回 森林研究所の散歩道(オオデマリ、イロハモミジ編)
第89回の今回は、オオデマリとイロハモミジについて紹介します。
オオデマリはガマズミ科ガマズミ属の落葉低木です。日本では非常に古くから栽培されている園芸種で、庭木や切り花などに利用されています。
ヤブデマリの花がすべて装飾花になり、球状に集まったように見えます。そのため、「手鞠花」とも呼ばれています。
(出典)城川(2001)樹に咲く花.山と渓谷社.p472.
馬場(1999)葉でわかる樹木.信濃毎日新聞社.p374.
写真1 オオデマリ 写真2 オオデマリの花
(写真1、2は2023年4月27日に撮影)
イロハモミジはムクロジ科カエデ属の落葉高木です。葉の裂片を「いろはにほへと」と数えたことからこの名が付けられたといいます。
もみじというと、ふつう本種を指すことが多いです。雌雄同株でひとつの花序に雄花と両性花が混生しています。
4~5月、直径4~6mmの小さな花を複散房花序に10~20個つけます。
(出典)太田(2000)樹に咲く花.山と渓谷社.p320-321.
永田(1997)樹木.山と渓谷社.p112-113.
写真3 イロハモミジ 写真4 イロハモミジの花
(写真3、4は2023年4月27日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。