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第87回 森林研究所の散歩道(ノボロギク、マツバウンラン編)
第87回 森林研究所の散歩道(ノボロギク、マツバウンラン編)
第87回の今回は、ノボロギクとマツバウンランについて紹介します。
ノボロギクはキク科キオン属の1年草または越年草です。
明治初めに渡来し、同じキオン属のボロギク(サワギク)に似ていて野原に生えることからノボロギクの名前が付きました。
本家のボロギクは山地の湿った林床に生え、6~8月に舌状花もある頭花を散房状につけます。
ノボロギクのボロとは、白い冠毛がぼろくずのように見えることか付けられました。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p183.
佐竹(1981)日本の野生植物.平凡社.p146.
写真1 ノボロギク 写真2 ノボロギクの冠毛と花
(写真1、2は2023年4月20日に撮影)
マツバウンランは道ばたや空き地、川辺などの日当たりのよい場所に生える越年草です。
北米原産であり、現在では本州、四国、九州に広く分布し近年急激に広がっています。
(出典)馬場(2012)いっしょに探そう野山の花たち.信濃毎日新聞社.p205.
長田(1976)原色日本帰化植物図鑑.保育社.p106.
写真3 マツバウンラン 写真4 マツバウンランの花
(写真3、4は2023年4月27日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。