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第80回 森林研究所の散歩道(クマザサ、ハコベ編)
第80回 森林研究所の散歩道(クマザサ、ハコベ編)
第80回の今回は、クマザサとハコベについて紹介します。
クマザサはイネ科ササ属に属しています。
クマザサの名前は冬に葉のふちが白く隈取られることに由来しているため、漢字で書くと熊笹ではなく隈笹となります。
京都府に自生地があると言われていますが、原産地は不明です。全国で栽培されており、そこから逸脱して野生状態のものもあります。
(出典)城川(2001)樹に咲く花. 山と渓谷社. p 537.
写真1 クマザサ
(写真1は2023年4月18日に撮影)
ハコベはナデシコ科ハコベ属の越年草です。ハコベラやコハコベともいい、春の七草のひとつです。
道ばたや庭先などどこにでも生える雑草ですが、食用であり、長さが10~30cmになる茎も小さな葉も柔らかく、おひたしなどにして食べられます。小鳥やウサギの餌にもなります。
花期は3~9月で、白い小さな5弁の花が次々に咲きます。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p519.
長岡(1997)野の花・街の花.講談社.p16.
写真2 ハコベの花 写真3 ハコベ
(写真2、3は2023年4月20日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。