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第79回 森林研究所の散歩道(ハルジオン、フデリンドウ編)
第79回 森林研究所の散歩道(ハルジオン、フデリンドウ編)
第79回の今回は、ハルジオンとフデリンドウについて紹介します。
ハルジオンはキク科ムカシヨモギ属の多年草です。北アメリカ原産で、日本には大正時代に渡来したといわれています。
はじめ鑑賞植物として輸入され東京で栽培されていたものが野に逃げ、戦後に都市周辺を中心に急速に広がっていったものです。
大きさは30~60cm程度で、頭花は白色または淡紅色で美しいのが特徴です。
(出典)林(1983)日本の野草. 山と渓谷社. p 42.
長岡(1997)野の花・街の花. 講談社. p 14.
写真1 ハルジオン 写真2 群生するハルジオン
(写真1、2は2023年4月18日に撮影)
フデリンドウはリンドウ科リンドウ属の2年草で、大きさは5~10cmになります。日当たりのよい山地や野原に生えます。
根生葉は小さくロゼット状にはならず、茎の先に青紫色の花を数個つけます。花冠は長さ2~2.5cmあり、先は5裂します。
和名は花の様子が筆の穂先に似ていることに由来します。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p263.
佐竹(1981)日本の野生植物.平凡社.p30.
写真3 フデリンドウ
(写真3は2023年4月18日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。