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第78回 森林研究所の散歩道(アスナロ、アカマツ編)
第78回 森林研究所の散歩道(アスナロ、アカマツ編)
第78回の今回は、アスナロとアカマツについて紹介します。
アスナロはヒノキ科アスナロ属の常緑高木で、本州・四国・九州の山地帯に分布しています。青森県と石川県の県木。
雌雄同株で、5月に花を咲かせます。雄花は長楕円形、雌花には8~10個の厚い鱗片があり、淡紅緑色で雌雄花とも枝先につけます。
(出典)馬場(2009)花実でわかる樹木.信濃毎日新聞社.p104.
千葉(1989)岡山の樹木.山陽新聞社.p221.
写真1 アスナロ 写真2 葉(先端の黒っぽいのは雄花)
(写真1、2は2023年4月20日に撮影)
アカマツは、マツ科マツ属の常緑高木で、高さは25mになります。岡山県の県木。
名前は樹皮が赤いことに由来しており、別名の雌松、女松は、クロマツ(雄松)に比べて葉が柔らかいことによります。
雌雄同株で、4~5月頃に花を咲かせます。新枝の基部に淡黄色の雄花が多数つき、先端に雌花が2~3個つけます。
(出典)城川(2001)樹に咲く花.山と渓谷社.p558.
千葉(1989)岡山の樹木.山陽新聞社.p227.
写真3 アカマツ 写真4 葉(先端は雄花)
(写真3、4は2023年4月20日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。