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第72回 森林研究所の散歩道(クサノオウ、スイバ編)
第72回 森林研究所の散歩道(クサノオウ、スイバ編)
第72回の今回は、クサノオウとスイバについて紹介します。
クサノオウは、ケシ科クサノオウ属の越年草です。茎などを切ると黄色の汁が出るから「草の黄」、薬草として優れているから「草の王」、皮膚病に効くから「瘡の王」などといわれ、定説はありません。
2cm程の鮮黄色の花は花弁が4枚からなり、数個が散形状花序につきます。
茎や葉からにじみ出る黄色の汁は多種類のアルカロイドを含み有毒です。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p457.
長岡(1997)野の花・街の花.講談社.p23.
写真1 クサノオウ 写真2 花
(写真1、2は2023年4月11日に撮影)
スイバは、タデ科スイバ属の野原や田畑のあぜ道などでよく見られる雌雄異株の多年草です。茎や葉に酸味があることからついた名で、茎をかむとすっぱさが味わえます。
欧州ではソレルと呼び、野菜として料理に利用されます。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p533.
長岡(1997)野の花・街の花.講談社.p142.
写真3 スイバ 写真4 花
(写真3、4は2023年4月11日に撮影)
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。