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第68回 森林研究所の散歩道(ボケ、ウマノアシガタ編)
第68回 森林研究所の散歩道(ボケ、ウマノアシガタ編)
第68回の今回は、ボケとウマノアシガタについて紹介します。
ボケは、中国原産のバラ科ボケ属の落葉広葉樹で、平安時代に渡来したといわれており日本各地で植栽されています。
多くの園芸品種があり、同じ株に紅色や白色の花をつける「東洋錦」、緋色の花が咲く「緋の衣」、八重咲き大輪の白花が咲く「大八洲」などがあります。
ボケの実は硬く渋みや酸味も強く生食はできませんが、砂糖煮、果実酒に使われることがあります。また、干した果実は痛み止めなどの薬用にされます。
(出典)石井(2000)樹に咲く花 山と渓谷社 p645
柳(2006)日本の花 ちくま新書 p64~67
写真1 ボケ 写真2 花
ウマノアシガタはキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草で、日当たりのよい山地や野原の土手、道ばたなどにごく普通に見られます。花が咲くと、その鮮やかな黄色の花は遠くからでもよく目立つ。
別名としてキンポウゲとも呼ばれますが、花が一重のものをウマノアシガタ、重弁になるものをキンポウゲを指します。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p466~467.
長岡(1997)野の花・街の花.講談社.p22.
写真3 ウマノアシガタ 写真4 花
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがですか。
また、植物の位置がわからない場合はお気軽にお尋ねください。