ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 農林水産総合センター > 森林研究所 > 第60回 森林研究所の散歩道(ウグイスカグラ、スモモ編)

本文

第60回 森林研究所の散歩道(ウグイスカグラ、スモモ編)

印刷ページ表示 ページ番号:0849065 2023年4月10日更新森林研究所

第60回 森林研究所の散歩道(ウグイスカグラ、スモモ編)

 

 第60回の今回は、ウグイスカグラとスモモについて紹介します。

 

 ウグイスカグラは、スイカズラ科スイカズラ属で、別名ウグイスノキともいいます。ウグイスが初めて泣く頃、この花が咲くのでウグイスノキともいわれますが、定かではありません。

 岡山県南~県北部の日当たりの良いところにみられます。落葉低木で、樹高2m程度です。花は4~5月、枝先の葉腋に、1~2cmの細い花柄を出し、淡紅の花を1個、まれに2個、下向きに付けます。この花色の持つほのぼのとした魅力は格別です。花冠は長さ1~2cmの漏斗状で、先は5裂します。

(出典)伊田(1983)大山 花の散歩.山陰放送. P14.

    岡山県農林部林政課(1986)岡山県樹木目録.P60.

    川崎(2001)山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花.山と渓谷社.P404-405

       ウグイスカグラ全形       ウグイスカグラ花

      写真-1 ウグイスカグラ           写真-2  花

 

 すもももももももものうち(李も桃も桃のうち)。

 すももももももううれた(李も桃ももう熟れた)。

 このように、早口ことばで昔から親しまれたスモモは、李(り)、巴旦杏(はたんきょう)、牡丹杏(ぼたんきょう)などの字が当てられていたように、数多くの在来種が日本全土にあったようです。その中の10種ほどが明治年間、アメリカに渡り、その後、半世紀にわたって西洋種と交配を重ね、大正年間以降、日本に里帰りした経緯があります。この品種に、サンタローザやソルダムなどがあります。

 4~5月、直径1.5~2cmの白い花を咲かせますが、アンズと異なり、萼片はそり返りません。

(出典)天野(1995)図説 世界くだもの366日辞典. P182.

    川崎(2000)山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花.山と渓谷社. P548.

       スモモ全形       スモモ花

        写真-3 スモモ             写真-4 花

 

 所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがでしょうか。植物の位置がわからない場合は気軽にお尋ねください。