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岡山県地区防災計画等作成推進協議会 第3回倉敷市五福地区部会を開催しました!
第3回倉敷市五福地区部会
1 日時
2 場所
3 出席者
(オブザーバー参加) 矢掛町
4 概要
1 発表1
防災マップ作成の取組成果
発表者:各町内会代表者等
(中畝1~3丁目)
・土地の高低差の影響をよく受ける。
・浸水すると道路と用水路の境目が分からなくなる。
・高い建物が少ない。
・避難の際は南北の道路を使って、水島臨海鉄道に沿って逃げる。
(中畝4・5丁目)
・津波の際の避難先は、水島臨海鉄道の駅かホテルのいずれかになる。
・避難先の候補が少ない。
・柵のない用水路が多い。
・幹線道路に囲まれた低地。
・昔は田園地帯で、今は300世帯が居住。
・店舗は少ない。
・ブロック塀が多く、倒壊の危険性がある。
(常磐町)
・講演、病院、店舗など活用できる資源が多い。
・地盤に高低差がある。
・使用していない老朽化した建物が多い。
・消火施設が不足している。
・八間川沿いに局所的に冠水するところがある。
・避難する際の経路は商店街通り。
(青葉・高砂町)
・中央公園、大型店舗、病院など活用できる資源がある。
・八間川沿いで冠水したら側溝と道路の境が見えなくなる。
・社宅が多く、そこの住民との情報共有が必要。
・区画整理により避難しやすい。
(亀島町)
・海に近く、汐入川の氾濫の可能性がある。
・避難先は亀島山、ふれあいセンター、公園グラウンド。
・役割分担を明確にした組織体制を構築済み。
(千鳥・福崎町)
・区画整理が行われており、第五福田小学校やコンビニエンスストアがある。
・高齢者サロンが行われている。
・地震による津波や液状化が懸念される。
(明神町)
・居住者は他地区に比べて少ない一方で、事業所が多い。
・日中は人が多いが、夜間は少ない。
・住民は明るい雰囲気で協力的である。
2 講演
平成30年7月豪雨災害を経験して
講演者:倉敷市立第五福田小学校 教務主任 渡邉 昭典 氏
3 発表2
地区防災計画作成に向けた取組と今後の組織づくり
発表者:中畝1~3丁目町内会 三宅防災士
・これまで、五福地区社会福祉協議会の防犯・防災部会が中心となり、防災に取り組んできた。
・海や川が近く水害の危険性があること、土砂災害の危険性のある亀島山もある中で、五福学区全体で災害について考えてきた。
・今年度は、学区を7地区に分け、防災まち歩きを計11回行い、住み慣れた地区ではあるが、歩くことで気づくことも多かった。
・五福地区防災協議会を立ち上げ、各地区の代表者が定期的に集まり、防災に取り組んでいる。
・防災マップの作成まで行ったが、ここで終わりではなく、ブラッシュアップさせていく必要がある。
・子や孫の世代になっても、この地区が安全・安心で住みやすい街であり続けるためにできることを考えていく。
・緊急連絡網を使った伝達訓練を行ったが、課題が多く見つかった。来年度は安否確認訓練を行い、少しづつ前進したい。
・現在、くらしき防災士の会(水島地区)の支援をいただきながら、地区を3つに分けたタイムラインを作成している。
・紹介した防災マップは3月に地区ごとに配布する。
・地区のすべてをカバーできるように自主防災組織を立ち上げ、誰一人取り残されることのないよう、取り組んでいきたい。
4 講評
香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 強靭化研究センター 磯打 千雅子 特命准教授
・「調整が上手な方」、「パソコンが得意な方」、「声かけが上手な方」など、みんなの上手・得意を集めて取組を進めた。
・防災マップには、個人で書き込める工夫も行われている。
・「防災の取組を通じて学区のコミュニケーションが豊かになった」という感想があったが、これは防災に取り組むメリットの1つ。
・多様な目線で見たり、防災について考えたりすることが重要なので、若い世代や子供の参画も大切。
・「公助」の力を最大限発揮させるためにも、「自助」、「共助」の在り方について検討できるようになると、地区として災害に強くなる。
・五福地区には話し合う体制があり、若い世代の参画もある。
・来年のこの時期に、本日のような各地区の進捗を確認しあえる発表会が開催されることを期待している。