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第50回 森林研究所の散歩道(ヤブツルアズキ、ハナウド編)
第50回 森林研究所の散歩道(ヤブツルアズキ、ハナウド編)
第50回の今回は、ヤブツルアズキとハナウドについて紹介します。
ヤブツルアズキはマメ科のつる状の一年草で本州~九州に分布します。葉は互生し3出複葉となり、茎は3m以上にもなります。葉のわきから総状花序をだし、淡黄色の花を付けます。豆果は長さ4~9cmほどで6~14個の種子が入っています。
(出典)川崎(1995)「山渓カラー名鑑 日本の野草」.山と渓谷社.P383.
写真-1 ヤブツルアズキ
ハナウドは山野の川岸などに生えるセリ科の多年草です。茎は中空で太く、2mほどになるものもあります。
美作市(旧大原町)では、3~4月に若葉を摘んで湯がし、白あえにしていたことが記録されています。特に、香りを楽しむ、春の山菜の一つと言えるでしょう。
(出典)川崎(1995)「山渓カラー名鑑 日本の野草」.山と渓谷社.P320-321.
山陽新聞社(1980)「岡山のきょうど料理」.P236.
写真-2 ハナウド
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがでしょうか。また、植物の位置がわからない場合は当研究所1階の事務室へ気軽にお尋ねください。