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第48回 森林研究所の散歩道(アオツヅラフジ、ヘクソカズラ編)

印刷ページ表示 ページ番号:0825433 2022年12月14日更新森林研究所

第48回 森林研究所の散歩道(アオツヅラフジ、ヘクソカズラ編)

 

 第48回の今回は、アオツヅラフジとヘクソカズラについて紹介します。

 

 アオツヅラフジはツヅラフジ科の落葉つる性木本で、県内全域に分布しており、低地の草原や道ばた、林縁などにみられます。同じツヅラフジ科のツヅラフジの葉柄が5~10cmあるのに対し、本種は1~3cmと短いので区別されます。

 果実は直径6~7mmの球形で、熟すと粉白を帯びた黒色になります。

(出典)岡山県農林部林政課(1986)「岡山県樹木目録」.P17.

     川崎(2000)「山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花 離弁花(2)」.山と渓谷社.P157.

     アオツヅラフジの葉 アオツヅラフジ実

         写真-1 アオツヅラフジの葉     写真-2 アオツヅラフジの実

 

 ヘクソカズラはアカネ科の多年性のつる草で、茎や葉に触ると悪臭があることから「屁くそ葛(かずら)」という名が付きました。

 花は大変チャーミングで、花の中心が赤く、お灸(ヤイト)の跡に似ていることから「ヤイトバナ」とも呼ばれています。秋には黄色で光沢のある球形の実をつけます。

(出典)川崎(1995)「山渓カラー名鑑 日本の野草」.山と渓谷社.P150.

     柳(2007)「柳宗民の雑草ノオト」.ちくま文芸文庫.P112-115.

     ヘクソカズラ ヘクソカズラ実

          写真-3 ヘクソカズラ       写真-4 ヘクソカズラの実

 

 所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがでしょうか。また、植物の位置がわからない場合は当研究所1階の事務室へ気軽にお尋ねください。