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第41回 森林研究所の散歩道(ヤマコウバシ、ツユクサ編)

印刷ページ表示 ページ番号:0823974 2022年12月5日更新森林研究所

第41回 森林研究所の散歩道(ヤマコウバシ、ツユクサ編)

 

 第41回の今回は、ヤマコウバシとツユクサについて紹介します。

 

 ヤマコウバシはクスノキ科の落葉低木で、本州~九州まで広く分布し、本県でも、県下全域に広く分布が確認されています。

 枝を折りますと、ほのかに匂いがすることから、「山香ばし」と呼ばれたとされています。

 材は堅硬で、薪材に使う程度ですが、葉・実にはショウブに似た香気がありますので、もし機会があれば、一度、試してみてはいかがでしょうか。

(出典)川崎(2003)「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花(1)」. 山と渓谷社. P424-425.

    岡山県農林部林政課(1986)「岡山県樹木目録」. P18.

    財団法人 林業科学技術振興所(1985)「有用広葉樹の知識-育てかたと使いかた-」. 大平社. P207-208.

    永田(1997)「樹木(春夏編)」. 山と渓谷社. P283.

    ヤマコウバシ全景 ヤマコウバシ葉

         写真-1 ヤマコウバシ              写真-2 ヤマコウバシの葉

 ツユクサは、古くは「つきくさ」ともいわれ、花が咲く頃、朝露を帯びた草の姿が目立つことから、名付けられました。

 高さ20~30cmの1年草で、2枚の緑色の苞葉にはさまれたように、澄んだ真っ青な花が開きます。青い色の花は、今でこそ園芸種で出回っていますが、万葉の時代には自然界にはほとんどなかったであろうことから、人目を引いたことが想像されます。

(出典)林(1995)「日本の野草」. 山と渓谷社. P646-647.

     松田(1966)「万葉の植物」. 保育社. P51.

     柳(2007)「柳宗民の雑草ノート」. ちくま文庫. P152-155.

     谷口ら(2005)「北海道の野の花」. 北海道新聞社. P444.

    ツユクサ ツユクサ花       

          写真-3 ツユクサ             写真-4 ツユクサの花

 

 所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがでしょうか。また、植物の位置がわからない場合は当研究所1階の事務室へ気軽にお尋ねください。