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第38回 森林研究所の散歩道(ダンコウバイ、ワレモコウ編)

印刷ページ表示 ページ番号:0821835 2022年11月30日更新森林研究所

第38回 森林研究所の散歩道(ダンコウバイ、ワレモコウ編) 

 第38回の今回は、ダンコウバイとワレモコウについて紹介します。

 ダンコウバイはクスノキ科クロモジ属の落葉低木で、本州(関東地方・新潟県以西)・四国・九州に分布し、本県では主に県中北部でみられます。

 漢字では「檀香梅」という字が当てられます。残雪の多い早春、マンサクなどとともに、先を競って開花します。

 材には芳香があり、楊枝や細工物に使われます。また、本種の実(仁)からは油脂が得られ、朝鮮では頭髪用に珍重されているとのことです。

(出典)馬場(2000)「葉でわかる樹木」. 信濃毎日新聞社. P177.

     岡山県農林部林政課(1986)「岡山県樹木目録」. P18.

          伊田(1999)「大山 花の散歩」. 山陰放送. P10.

          川崎(2003)「山渓ダンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花(1)」. 山と渓谷社. P414.

          財団法人 林業科学技術振興所(1985)「有用広葉樹の知識-育てかたと使いかた-」.大平社. P210-211.

          ダンコウバイ全体            ダンコウバイ葉 

         写真-1 ダンコウバイ             写真-2 ダンコウバイの葉

 

 ワレモコウは日当たりのよい山野に生える多年草で、北半球に広く分布しています。2~6対の奇数羽状複葉で、8月~10月頃に枝先に円筒状の直立した花穂を着けます。

 日本の秋の風景によく似合う植物で、茶花用としてよく使われ、小型の矮性品種は園芸用として鉢植えにされた物が販売されています。

(出典)林(1995)「日本の野草」.山と渓谷社. P412.

     稲垣(2014)「身近な野の草 日本のこころ」. ちくま文庫. P215-218.

         柳(2007)「柳宗民」. ちくま文芸文庫. P112-115.

              ワレモコウ全体                    ワレモコウの花

      写真-3 ワレモコウ           写真-4 ワレモコウの花

 所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがでしょうか。また、植物の位置がわからない場合は当研究所1階の事務室へ気軽にお尋ねください。