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第31回 森林研究所の散歩道(モミ、カキノキ編)

印刷ページ表示 ページ番号:0805540 2022年10月5日更新森林研究所

第31回 森林研究所の散歩道(モミ、カキノキ編)

 

 第31回の今回は、モミとカキノキについて紹介します。

 モミは東北から九州で見られる常緑針葉樹で、樹高は30m、直径1.50mに達し、寿命は300年くらいまでといわれています。諏訪大社の御柱祭に使用されるのが、まさに、「モミ」の巨木です。材が軽軟で加工しやすく、建築の内装や建具等に多用されます。また虫やネズミの害にも強いとされ、生活用具材としても好まれてきました。

 カキノキは青森以南、全国で見られる落葉広葉樹で、英語圏では「Kaki(カキ)」と表記され、広く知られています。日本及び中国原産とされ、栽培品種も、「富有柿」、「次郎柿」、「御所柿」(以上 甘柿)、「西条柿」、「市田柿」、「会津身不知」(以上 渋柿)など、地方品種も含め、全国に多く存在しています。果実は、生食、加工のほか、柿渋等にも利用されます。材は、心材が黒いものが特に「黒柿」として重宝され、茶道具、指物、床柱等に使われています。

 所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがでしょうか。また、植物の位置がわからない場合は当研究所1階の事務室へ気軽にお尋ねください。

(出典 天野 (1995) 図解 世界のくだもの366日事典. 講談社. p427.

   伊東ら (2011) 日本有用樹木誌. 海青社. p208-209、p58-61.

写真ー1 モミ
      写真 - 1 モミ

写真ー2 カキノキ  写真-3 紅葉したカキノキの葉

      写真 - 2 カキノキ             写真-3 紅葉したカキの葉