ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 農林水産総合センター > 森林研究所 > Q1 イチョウは針葉樹?それとも広葉樹?

本文

Q1 イチョウは針葉樹?それとも広葉樹?

印刷ページ表示 ページ番号:0795905 2022年8月17日更新森林研究所

Q1 イチョウは針葉樹?それとも広葉樹?

 樹木は針葉樹と広葉樹に大別できます。街路樹などとしてよく見かけるイチョウは針葉樹なのでしょうか?それとも広葉樹なのでしょうか?

 

 答えは針葉樹です。イチョウの葉の形は広がりを持っているため、広葉樹と思われた方もいるのではないでしょうか。そもそも、針葉樹と広葉樹は葉の形状のみから決められたものではありません。針葉樹と広葉樹はそれぞれ、裸子植物と被子植物というグループに属しています。その大きなグループは、胚珠を包む子房という部位があるかないかの違いによって分けられています。胚珠とは後に種子となり、子房とは後に果実となる部位のことです。

 そのため、イチョウは広がりのある葉を持ってはいるものの、銀杏と呼ばれる種子は果実に包まれてはいないため、裸子植物、つまりは針葉樹となります。銀杏の外側は柔らかく肉質で、果実と思われるかもしれませんが、外種皮と呼ばれる部位になっています。

(出典 日本林業技術協会 (2001) 森林・林業百科事典. 丸善. p434

    平井 (1996) 木の大百科 解説編. 朝倉書店. p1)