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第8回 森林研究所の散歩道(タイサンボク、ヒツジグサ編)
第8回 森林研究所の散歩道(タイサンボク、ヒツジグサ編)
第8回の今回は、タイサンボクとヒツジグサについて紹介します。
タイサンボクは庭園樹としてよく植えられる北米南部原産の常緑高木です。花は直径が15~25センチにもなり、白色で芳香があります。
ヒツジグサはスイレン科スイレン属の多年生の水草で、池や沼で見ることができます。
多数の根生葉を出し、水面に浮かぶそれぞれの葉は広楕円形で光沢があります。
細長い根生の花柄の先に直径5cm程度の白く清楚な花をひとつ咲かせます。
漢字では未草と書き、未の刻(午後2時頃)に花が開くことに由来します。しかし必ず未の刻に開花するわけではないようです。
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがでしょうか。また、植物の位置がわからない場合は当研究所1階の事務室へ気軽に聞きに来てください。
(出典)林(1983)日本の野草.山と渓谷社.p508.
長岡(1997)野の花・街の花.講談社.p201.
写真 - 1 タイサンボクの花
写真 - 2 ヒツジグサの花