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地球温暖化の自然科学的根拠(IPCC第6次評価報告書第1作業部会報告書)
地球温暖化の自然科学的根拠(IPCC第6次評価報告書)
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第6次評価報告書(AR6)第1作業部会(WG1)報告書(自然科学的根拠)が令和3年8月9日に公表されました。
気候の現状、将来ありうる気候等について報告がなされています。
政策決定者向け要約(SPM)の和訳等について、気象庁のホームページで公開されています。
気象庁リンク:https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar6/index.html(外部サイトへ移動します。)
(SPMの概要抜粋)
■気候の現状
○ 人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない。
大気、海洋、雪氷圏及び生物圏において、広範囲かつ急速な変化が現れている。
○ 気候システム全般にわたる最近の変化の規模と、気候システムの側面の現在の状態は、何世紀も何千年もの間、前例のなかったものである。
○ 人為起源の気候変動は、世界中の全ての地域で、多くの気象及び気候の極端現象に既に影響を及ぼしている。
熱波、大雨、干ばつ、熱帯低気圧のような極端現象について観測された変化に関する証拠、及び、特にそれら変化を人間の影響によるとする原因特定に関する証拠は、第5次評価報告書以降、強化されている。
■将来ありうる気候
○ 世界平均気温は、本報告書で考慮した全ての排出シナリオにおいて、少なくとも今世紀半ばまでは上昇を続ける。
向こう数十年の間に二酸化炭素及びその他の温室効果ガスの排出が大幅に減少しない限り、21 世紀中に、地球温暖化は1.5℃及び2℃を超える。
○ 気候システムの多くの変化は、地球温暖化の進行に直接関係して拡大する。
この気候システムの変化には、極端な高温、海洋熱波、大雨、いくつかの地域における農業及び生態学的干ばつの頻度と強度、強い熱帯低気圧の割合、並びに北極域の海氷、積雪及び永久凍土の縮小を含む。
AR6WG1の解説動画
【速報版】IPCC執筆者が独自解説!「気候変動 国連最新レポート」(国立環境研究所動画チャンネル )