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令和2年9月 県議会定例会 知事提案説明要旨

令和2年9月 県議会定例会 知事提案説明要旨

 本日は,皆様御多用のところ御参集いただきまして,誠にありがとうございました。

 今回提案いたしました諸議案の説明に先立ちまして,当面する県政の課題について申し述べ,県議会及び県民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

はじめに

・新型コロナウイルス感染症関係

 まず,はじめに,新型コロナウイルス感染症について申し上げます。

 3月の県内での感染確認以降,外出自粛要請に対する県民の皆様の御協力などにより,大きな感染拡大を防ぐことができましたが,社会経済活動が徐々に再開される中で,6月下旬から再び感染が確認されはじめ,7月には3件のクラスターが発生しました。

 これを受け,先月,県民に対し,感染拡大予防ガイドラインの遵守が難しい接待を伴う飲食店の利用を控えるよう要請するとともに,感染防止の啓発を行いました。さらに,お盆などの帰省に伴う高齢者等への感染が懸念されたことから,帰省の再検討や対策の徹底などを繰り返し呼びかけたところであり,その後,感染者の確認が見られるものの,急激な増加には至っていない状況にあります。

 この間,数次の補正予算を編成し,感染拡大防止と社会経済活動の継続の両面から懸命に取組を進めているところであり,今後とも,県民の命と健康を守ることを最優先に,各分野の対策に全力で取り組んでまいります。

 あらためまして,最前線で対応されている医療従事者など関係の皆様に深く感謝いたしますとともに,県民の皆様には,日常生活の各場面や働き方などにおいて「新しい生活様式」を実践いただきますようお願い申し上げます。

(感染拡大防止)

 感染拡大防止につきましては,医療機関等が実施する感染拡大防止対策への補助金について,先月から順次交付を進めているところであります。また,秋以降,検査対象者がこれまで以上に増加することも想定し,PCR検査能力を1日約700件まで拡大するとともに,クラスター対策を強化するため,医療機関等における研修の実施,衛生資材・人材の確保といった発生時の応援体制の強化などに努めてまいります。さらに,先月12日からは,県内の施設・イベント会場において,QRコードを活用し,感染者と接触した可能性のある方に,LINEで注意喚起等を行う「もしもの時のサポートシステム『もしサポ岡山』」の運用を開始したところであり,引き続き,感染拡大防止に取り組んでまいります。

(医療提供体制)

 医療提供体制につきましては,国が示した流行シナリオに基づく入院患者受入病床の確保や,感染症患者を優先的に受け入れる重点医療機関の設定などに取り組むとともに,医療従事者等への慰労金の給付を先月から順次進めているところであります。今後,インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の症状が類似しているという特性を踏まえ,インフルエンザの流行期を想定した対策として,高齢者に加え,新たに小児に対するインフルエンザワクチン接種を推進することで,受診する患者を減らし,医療機関の負担を軽減してまいりたいと考えております。引き続き,医療現場のニーズを踏まえながら,感染者が増加した場合に備えた医療提供体制の整備を進めてまいります。

(差別等の防止に係る啓発)

 また,感染者や医療関係者,その家族等への誹謗中傷や偏見,差別が,県内においても発生していることから,先月より「ダメ!コロナ差別」啓発キャンペーンを展開しているところであり,市町村等と連携し,街頭での啓発活動をはじめ,様々な媒体を活用した啓発を行ってまいります。

(中小企業者等への支援)

 県内経済につきましては,日本銀行が先日発表した金融経済月報によると,感染症の影響などから弱い動きが続いているとされ,依然として厳しい状況にあるものと認識しております。

 中小企業者等への支援につきましては,これまでの対策に加え,先月から,主に小規模事業者を対象とした生産性向上のための設備導入への補助等に取り組んでおり,また,業種ごとのガイドラインに沿って「新しい生活様式」を実践する事業者に対する補助を,今月から開始したところであります。さらに,無利子・無担保で保証料が減免となる融資制度に多くの資金需要があることから,さらなる融資枠の拡大を行うとともに,後年度の金利負担の軽減に向け,新たに基金を造成したいと考えており,引き続き,中小企業者等の事業の継続と地域経済の維持,回復に取り組んでまいります。

(学校における教育活動)

 学校の臨時休業に伴う児童生徒の学習の遅れへの対応につきましては,夏季休業の短縮や,学校行事の精選などを行い,授業時間数の確保に努めているところであります。学習内容の定着状況を確認しながら,授業中に学習の遅れがちな児童生徒への支援や,放課後の補充学習を実施するなど,児童生徒の学びを保障するとともに,一人ひとりの学力向上につなげてまいります。

 また,子どもたちの心のケアにつきましては,感染や学習面への不安,行事等の削減による気分の落ち込みなどが懸念されております。担任や養護教諭が,児童生徒の観察や面談を行い,一人ひとりの状況を把握するとともに,必要に応じて,教育相談やスクールカウンセラーによる支援を行うなど,子どもたちが安心して学校生活を送ることができるよう取組を進めてまいります。

(避難所における感染症対策)

 災害時の避難所における感染症対策につきましては,先月,市町村と共に,感染症対策に配慮した避難所の開設訓練を実施したほか,対策に必要な物資の市町村への購入支援等を行っております。また,県民に対し,ハザードマップの確認による避難所以外への避難の検討や,避難所における手洗い,咳エチケットの励行などを呼びかけているところであり,引き続き,避難所での感染防止対策にしっかり取り組んでまいります。

(観光振興)

 観光振興につきましては,7月から「おかやま自慢!再発見キャンペーン」を展開し,フルーツスタンプラリーなどの企画により,まずは県民による県内の観光需要を喚起しているところであります。事業者の皆様には,ガイドラインに沿った感染拡大防止対策に取り組んでいただいているところであり,引き続き,近場での観光を定着させながら,宿泊予約促進クーポンの発行など一連の観光需要喚起策を展開し,徐々に県外からの誘客を促進してまいります。

(岡山桃太郎空港)

 岡山桃太郎空港につきましては,発熱のある方に航空機への搭乗を控えていただくため,先月から,サーモグラフィーによる体温確認を実施し,安心な空港の運営に努めているところであります。現在,運航している路線は東京線のみであり,引き続き,路線の再開に向けて動向を注視してまいります。

(文化活動への支援)

 文化活動への支援につきましては,「みんなの文化活動応援事業」を創設して,感染症の影響で発表の機会を失った文化団体等の活動を支援しているところであり,県民が文化・芸術を体験し鑑賞する機会の確保を図ってまいります。

 引き続き,感染の拡大を抑えながら,社会経済活動との両立を図ることができるよう,必要な対策についてスピード感を持って取り組んでまいります。

・平成30年7月豪雨災害からの復旧・復興

 次に,平成30年7月豪雨災害からの復旧・復興についてであります。

(被災者の生活とくらしの再建)

 「被災者の生活とくらしの再建」につきましては,応急仮設住宅の入居期間の延長について,入居から2年の期限が近づいた世帯から,意向調査を行ってきたところであり,先月末時点で,709世帯の延長が決まったところであります。今後も,やむを得ない事情を抱える方については,速やかに延長の手続きを行うとともに,被災された方々に1日も早く普段の生活を取り戻していただけるよう,支援を継続してまいります。

 災害廃棄物につきましては,目標の発災後2年での処理を完了いたしました。この経験を通じて,迅速な初動対応の重要性をあらためて認識したところであり,関係団体とも連携し,市町村が仮置場の迅速な設置や適切な運営を行うための訓練を11月に笠岡市で実施し,全県での初動対応力の強化を図ってまいります。

(公共施設等の復旧)

 「公共施設等の復旧」につきましては,先月末現在,約8割の被災箇所において工事完了しており,全被災箇所の工事完了を目指し全力で取り組んでまいります。また,改良復旧についても,地元等への丁寧な説明に努めながら,早期の完了に向けて事業を推進してまいります。

 引き続き,より災害に強く元気な岡山の実現に向け,復旧・復興に全力で取り組んでまいります。

教育県岡山の復活

 次に,当面する県政の諸課題について申し上げます。

 まず,「教育県岡山の復活」についてであります。

(県立学校におけるICT環境の整備)

 県立学校におけるICT環境の整備につきましては,児童生徒1人1台端末等の整備を進めるとともに,校内通信ネットワークの工事等に順次着手しているところであります。教員の指導力の向上に向けた実践的な研修等を行うなど,児童生徒がICTを主体的に活用し,情報活用能力を身に付けることができるよう取り組んでまいります。また,今後,感染拡大の状況によっては,再度臨時休業を行う可能性もあることから,教員がオンラインを活用した学習指導を適切に行い,児童生徒が学びを止めることがないよう,来月末を目途に指導体制を整備してまいります。

地域を支える産業の振興

 続きまして,「地域を支える産業の振興」についてであります。

(企業誘致)

 まず,企業誘致につきましては,7月に,玉島ハーバーアイランドにおいて新たな誘致が決定したほか,新型EVに対応した製造ラインの新設など,水島コンビナートの立地企業による大型投資も進んでおります。引き続き,感染拡大に起因する生産拠点の国内回帰や地方への企業分散の動向も把握しながら,企業誘致と投資促進に取り組んでまいります。

(大学と連携した地域産業振興)

 大学と連携した地域産業振興につきましては,昨年開設した,企業と大学との共同研究センターを拠点に,企業と研究者のマッチングに係る相談支援や,AI・IoT,次世代電池,自動車軽量化等の分野における共同研究の支援を行うほか,先月,岡山大学において,県内技術者等を対象とした寄付講座を開講するなど,大学における企業人材の育成の取組を進めております。大学の知見を生かしながら,県内企業の成長を促進し,地域産業の一層の発展につなげてまいります。

(岡山後楽園)

 岡山後楽園につきましては,様々な感染防止対策を講じながら,先月,夏の幻想庭園を岡山城の烏城灯源郷と連携して開催したところであります。プロジェクションマッピングなどのイベントにより,多くの方々から好評を得たところであり,引き続き,本県の観光の拠点としての役割を果たしてまいります。

(県産果物の消費拡大)

 県産果物の消費拡大につきましては,国内外の通信販売サイトを活用したPRやSNSによる効果的な情報発信に取り組むとともに,今月から,ぶどうを中心に,首都圏の高級果物専門店や海外の流通事業者と連携したプロモーション活動を展開しているところであり,感染症の影響下にあっても,本県特産の高級果物等の販売を一層促進してまいります。

(雇用対策)

 雇用対策につきましては,感染拡大に伴う影響を踏まえ,6月以降,大学生等を対象とした就職面接会をオンラインで開催するとともに,県内企業の魅力を知ってもらうインターンシップを推進するなど,岡山労働局や経済団体等とも連携しながら,本県への人材還流と定着に取り組んでいるところであります。また,先月には,就職氷河期世代を対象とした合同企業説明会も開催したところであり,こうした取組を通じて,職業的自立を支援してまいります。

(働き方改革)

 働き方改革につきましては,感染症を契機として広がったテレワーク導入などの新たな働き方の流れを定着させていくことが求められており,企業経営者等を対象とした働き方改革フォーラムを来月開催し,さらなる気運の醸成を図るとともに,専門家を派遣することなどにより,県内企業の取組を積極的に支援してまいります。

安心で豊かさが実感できる地域の創造

 続きまして,「安心で豊かさが実感できる地域の創造」についてであります。

(少子化対策の推進)

 まず,少子化対策の推進につきましては,「おかやま縁むすびネット」を通じて結婚の希望をかなえたカップルが,7月に100組に到達しました。引き続き,インターネットを活用した広告を展開するなど,一人でも多くの方に登録していただき,結婚の希望をかなえていただけるよう,取組を進めてまいります。

(保育士の確保)

 保育士の確保につきましては,潜在保育士の掘り起こしと就職支援を強化するため,保育士就職マッチングシステムの導入準備を進めており,来月からの稼働を予定しております。また,処遇改善にもつながるキャリアアップ研修について,感染症の状況も踏まえ,eラーニングを拡充して,受講機会を確保するなど,保育人材の確保に向けた取組の一層の充実を図ります。

(令和2年7月豪雨災害への支援)

 令和2年7月豪雨災害への支援につきましては,熊本県内へ応援職員を派遣し,災害対応について助言するとともに,避難所運営や住家被害認定調査業務を支援したほか,消防防災ヘリコプターによる救助活動や,保健師による避難者の健康相談などの活動を実施したところであります。近年,豪雨や台風による災害が頻発化,激甚化していることから,発災時には,県内外において応急対応を迅速かつ的確に実施できるよう,災害対応力の強化を図ってまいります。

(暮らしの安全対策)

 暮らしの安全対策につきましては,今年上半期の刑法犯認知件数が,感染拡大に伴う外出自粛等の影響もあり,昨年と比べて減少しております。一方で,特殊詐欺被害額は3億円を超え,既に昨年の被害総額を大きく上回るなど深刻な状況にあることから,引き続き,県民総ぐるみによる「だまされんのじゃ岡山県・県民運動」を強力に展開し,被害の未然防止に向けた取組を推進してまいります。

(交通安全対策)

 交通安全対策につきましては,今年上半期の交通事故死者が34人と,昨年と比べて減少しております。一方で,高齢ドライバーに主な原因がある人身交通事故の割合は,依然として増加傾向にあることから,運転免許証の自主返納制度の利用促進や,ドライブレコーダーを活用した個別指導など,高齢者の安全運転を支える対策に取り組んでまいります。

(移住・定住の促進)

 移住・定住の促進につきましては,感染症を契機とした働き方の見直しにより,地方移住への関心が高まっているところであり,この機を逃すことなく,7月には,瀬戸内市や新見市との共催でオンラインによる相談会を,先月には,就農に関するセミナーなどを開催したところであり,引き続き,きめ細かな情報発信を行ってまいります。

(循環型社会形成の推進)

 循環型社会形成の推進につきましては,「おかやまプラスチックスマート運動」を新たにスタートしております。7月には,プラスチックごみ削減のアイデア募集を開始し,先月からは,積極的にプラスチック3Rに取り組む事業所の登録・PRを実施しているところであり,7月開始のレジ袋有料化とあわせ,県民意識の醸成と実践行動の促進を図ってまいります。

(全国植樹祭)

 第74回全国植樹祭につきましては,先月,57年ぶりとなる令和6年の本県での開催が正式決定したところであります。本大会を通じ,県民一人ひとりの緑化意識の醸成はもとより,本県の魅力の発信につながるものとなるよう,今後,実行委員会を設立するなど,準備を進めてまいります。

(日本スポーツマスターズ岡山大会)

 1年後に開催予定の日本スポーツマスターズ岡山大会につきましては,先月,日本スポーツ協会において,競技日程等が決定されたところであります。大会の開催を契機に,県民のスポーツに対する関心を高め,併せて岡山の魅力を全国に発信できる大会となるよう,準備を進めてまいります。

・第3次晴れの国おかやま生き活きプラン(仮称)の策定

 今年度策定を進めている「第3次晴れの国おかやま生き活きプラン(仮称)」につきましては,先般,骨子案をとりまとめ公表したところであります。県議会をはじめ,市町村や関係団体などから幅広く御意見をいただきながら,内容の具体化を進め,11月に素案を公表し,パブリックコメントを行った上で,来年3月の策定を目指してまいりたいと考えております。

諸議案

 次に,今回提案しております諸議案の概要につきまして,御説明申し上げます。

 まず,予算案件につきましては,当初予算編成後の情勢の変化に伴い,早急な対応を必要とするものについて,補正措置を講じることとし,所要額を計上しております。

 その結果,今回の補正予算額は,

   一般会計において   50億6,600余万円の増額

であります。

 補正後の一般会計予算額は,歳入歳出それぞれ8,041億4,900余万円であります。

 一般会計歳入予算の内容につきましては,国庫支出金49億1,300余万円,繰入金1億4,800余万円,県債300余万円を増額する所要の補正措置を講じるものであります。

 一般会計歳出予算の主な内容につきましては,中小企業金融対策費30億円,新型コロナウイルス感染症対策推進費9億5,200余万円などを計上しております。

 繰越明許費につきましては,地方道路整備事業など20件49億3,100余万円を繰り越ししようとするものであります。

 債務負担行為につきましては,救急医療情報・医療機能情報提供システム更新等業務のため,新たに債務を負担しようとするものであります。

 地方債につきましては,今回の補正予算に関連し,所要の補正措置を講じるものであります。

 次に,事件案件につきましては,工事請負契約の締結についてのもの3件,公有財産の取得についてのもの1件,物品の取得についてのもの1件並びに令和元年度岡山県営電気事業会計など3企業会計における剰余金の処分及び決算認定についてのものであります。

 次に,条例案件につきましては,「岡山県新型コロナウイルス感染症対応中小企業支援基金条例」など7件であります。

 最後に,報告案件につきましては,新型コロナウイルス感染症の影響を受けている中小企業者等への融資枠の追加に要する経費についてのもの1件で,事情やむを得ず専決させていただきましたので,御報告申し上げ,御承認賜りたいと存じます。

 以上,今回提案いたしました諸議案につきまして,その概要を申し上げた次第であります。

 なにとぞ,慎重御審議の上,適切な議決を賜りますようお願い申し上げます。


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