ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 環境文化部 > 自然環境課 > ツキノワグマの出没にご注意ください

本文

ツキノワグマの出没にご注意ください

印刷ページ表示 ページ番号:0631131 2024年4月1日更新自然環境課

ツキノワグマによる人身事故が発生しました

 令和6年6月8日(土曜日)に津山市内において、登山者がツキノワグマと遭遇し負傷する事故が発生しました。
 ツキノワグマとの不慮の遭遇を避けるため、山に近づくときは、鈴やラジオなどを携行して音を鳴らすことを徹底し、人間の存在をクマに知らせましょう。

ツキノワグマの特徴

 ツキノワグマは、本州や四国に分布するとされ、体長100~150cm、体重30~130kgの大型動物です。
 視力はあまり良くありませんが、聴覚・嗅覚は非常に優れています。時速40kmのスピードで人より速く走ることができ、木登り、水泳が得意です。基本的には人を避ける動物ですが、力が強く、突然出あうと攻撃することもあります。
 東中国地域(岡山県・兵庫県・鳥取県)に生息するツキノワグマは、環境省のレッドリストに「絶滅のおそれのある地域個体群」として位置付けられていますが、保護の取組を進めた結果、生息数は回復しつつあります。
 

ツキノワグマの出没が増えています

ツキノワグマ画像
 岡山県内では、県北部を中心に中国山地沿いなどでツキノワグマの出没が確認されています。
 特に、春は冬眠により消耗した体力回復のため、秋は冬眠に備えるためエサを求めて活発に行動することから出没件数が増加します。
 ツキノワグマは、鋭いツメと大きな歯を持っており、不意の遭遇で引っかかれたり押し倒されたりすると大怪我をします。
 クマとの遭遇を予防し、人身被害にあわないために細心の注意が必要です。
 近年のツキノワグマの出没状況は次のとおりです。

ツキノワグマと出あわないために

 ツキノワグマは、特に、春と秋にエサを求めて動き回ります。
 クマが出没するおそれのあるエリアに近づく場合は、クマに遭遇することのないよう、クマの特性を知り、必要な対策をとっておくことが大切です。

音で知らせよう

 山に近づく時は、鈴を鳴らしたりラジオをつけるなど、音を出してクマに人の存在を知らせ、クマを遠ざけましょう。

クマの糞や足跡を見つけたら

 近くにクマがいる可能性があるので、すみやかに引き返しましょう。

早朝や夕方に注意

 クマと出あう可能性が高いのは、クマが盛んに行動する早朝や夕方です。細心の注意を払いましょう。

クマと遭遇してしまったら

 クマと遭遇したら、落ち着いて行動することが大切です。

遠くにクマを見つけたら

 静かにその場を離れましょう。大声を出したり、走って逃げるのはやめましょう。写真のフラッシュも危険です。

クマがこちらに気づいたら

 落ち着いて静かにしていれば、ほとんどの場合、クマは立ち去ります。

クマが近づいてきたら

 クマの動きに注意しながら、背中を見せないよう、ゆっくりと後退してください。大声や投石は、クマを刺激して危険です。リュックサックなどの持ち物を置いてクマの気をそらすと時間が稼げます。
 クマは逃げるものを追う習性があるため、背中を見せて走って逃げるのは大変危険です。

子グマを見かけたら

 子グマのそばには、必ず母グマがいます。近づくと大変危険ですので、静かにその場を離れましょう。

万一、クマに襲われたら

 地面に伏せて頭や首を守る姿勢をとりましょう。中途半端な反撃はかえって危険です。

ツキノワグマを人里に近づけないために

 クマは、本来人を避け山の中で生活する動物ですが、人里への出没や農作物への被害をそのままにしておくと、人里に執着し、行動がエスカレートして事故の危険性が高くなります。
 クマを人里に執着させないためには、誘引物の除去などを徹底することが重要です。

家の周りに残飯を捨てないでください

 残飯や生ゴミを野外に放置したり、畑にまいたりしないようにしましょう。
 コンポストから出るにおいはクマを引き寄せることになります。

利用しない作物は片付けましょう

 柿や栗はクマの大好物です。早めに収穫し、収穫しない果実、落花した果実などを放置したり周囲に捨てたりしないようにしましょう。利用しない果樹の伐採や、木の幹にトタンを巻いてクマが登れないようにすることも有効です。

ハチの巣は取り除く

 ハチミツはクマの大好物です。不要なハチの巣は除去しましょう。

農地や民家、道路周辺の刈り払いをしましょう

 山と接している畑や民家、通学路周辺のやぶを刈り払い、見通しを良くすることで隠れられる場所を減らせば、クマが近づきにくくなります。

登山やキャンプなどをするときは

音の出るものを身につけましょう

 クマは耳がよく、人間の存在を察知してその場から遠ざかります。
 クマに出あわないため、鈴やラジオなどを携行し、音を鳴らして人間の存在をクマに知らせましょう。
 谷川沿いでは、音が伝わりにくいので、できるだけ大きな音を鳴らすようにしましょう。

ゴミは放置せず、必ず持ち帰りましょう

 残飯や生ゴミは、クマのエサになります。
 味を覚えるとクマが繰り返し出没する原因となりますので、ゴミの後始末を行い、必ず持ち帰るようにしましょう。

クマを目撃した場合などの連絡先

クマを目撃した場合やクマによる被害にあった場合などは、最寄りの市町村役場か、県民局森林企画課・地域事務所地域森林課にご連絡ください。一人ひとりの協力による地域ぐるみの対策が、被害防止につながります。

関連情報