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令和元年6月 県議会定例会 知事提案説明要旨

令和元年6月 県議会定例会 知事提案説明要旨

 本日は,皆様御多用のところ御参集いただきまして,誠にありがとうございました。

 今回提案いたしました諸議案の説明に先立ちまして,所信の一端を申し述べ,県議会及び県民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

はじめに

 平成30年7月の豪雨災害からの復旧・復興に向けた取組について申し上げます。

 災害発生からまもなく1年となりますが,この間,総額1,261億円に上る豪雨災害関連予算を編成し,復旧・復興策を最優先に取り組んでまいりました。

 こうした中,堤防が決壊した河川における決壊箇所の原形復旧が,予定どおり終了する見込みであるほか,住宅を再建する方も少しずつ増えているところであります。一方で,被災者の生活や被災地域の経済の復興には,まだ多くの時間を必要とする状況にあります。

 より災害に強く,元気な岡山の実現に向けて,市町村や国,関係団体と緊密に連携しながら,復旧・復興に向けた各種施策に全力で取り組んでまいります。

(被災者の生活とくらしの再建)

 それでは,平成30年7月豪雨災害からの復旧・復興ロードマップの体系に沿って御説明申し上げます。

 まず,「被災者の生活とくらしの再建」につきましては,住宅を再建する被災者に対し市町村が利子補給を行う場合に,県がその費用の一部を補助する利子補給補助制度を創設し,被災者の速やかな住宅再建を支援してまいりたいと考えております。

 一方,多くの方は,まだ生活再建途上にあることから,今後の支援の検討資料とするため,仮設住宅入居者を対象に「住まいの再建に関する意向調査」を行っているところであります。

 また, 仮設住宅入居者を対象とした「こころとからだの健康調査」の結果につきましては,心に課題を抱える方が半数以上を占めていたことなどが分かりました。今後,この結果を踏まえ,被災者に対する効果的な支援活動を検討してまいります。

(公共施設等の復旧)

 次に,「公共施設等の復旧」につきましては,河川や道路,農地などの被災箇所の一日も早い復旧に向けて,全力で工事を進めてまいります。

 特に,河川の決壊箇所につきましては,高梁川などでは既に復旧工事が完了しており,残る河川についても,予定どおり原形復旧が終わる見込みであります。引き続き,堤防の嵩上げや強化などの改良復旧に取り組むとともに,避難判断に役立つ水位計の増設などを進めてまいります。

 また,校舎等の学校施設につきましては,倉敷まきび支援学校で,8月末までに復旧工事が完了し,2学期から児童生徒が元の校舎に通学する予定であるなど,今年度中に全て復旧する見込みであります。

(地域経済の再生)

 「地域経済の再生」につきましては,企業の皆様の本格的な事業再開を後押しし,復旧・復興が着実に進むよう,グループ補助金の手続を進めており,先月までに210事業者に,約44億1千万円の交付を決定し,事業の完了が確認できた事業者に順次交付しているところであります。さらなる手続の迅速化に努めるとともに,専門家の派遣や資金の融資などの支援を行ってまいります。

(豪雨災害の検証と今後の対応)

 「豪雨災害の検証と今後の対応」につきましては,市町村に対するリエゾンの早期派遣など,防災体制の整備を進めるとともに,4月には地区防災計画等の作成を推進するため,全市町村が参加する協議会を立ち上げております。また,先日実施した水害特別防災訓練においては,新たに実動による住民の避難訓練を盛り込むなど,より実践的なものとしたところであります。引き続き,自助,共助,公助にわたる取組を推進し,本県の防災力強化を図ってまいります。

教育県岡山の復活

 続きまして,「新晴れの国おかやま生き活きプラン」の重点戦略に沿って御説明申し上げます。

 新プランの行動計画期間も折り返し点を過ぎ,引き続き,教育の再生や産業の振興,人口減少問題への対応などにおいて,より実効性の高い施策を展開し,成果を積み上げてまいりたいと存じます。

 まず,「教育県岡山の復活」についてであります。

(学力向上)

 学力向上につきましては,4月に全国学力・学習状況調査と県独自調査を実施したところであり,今後,調査結果の分析を行い,子どもたちの学力の着実な定着につなげてまいります。

(県立高等学校の魅力づくり)

 また,県立高等学校の魅力づくりにつきましては,今年度新たに,時代をリードする教育内容等を研究し,新学科等の設置を目指すとともに,地域との一層の連携に取り組んでおります。

(児童生徒の問題行動等)

 次に,児童生徒の問題行動等につきましては, 暴力行為の発生件数が,中学校においてこの5年間で半減するなど,着実な改善が見られます。また,いじめにつきましては,様々な手法で子どものサインを把握することが重要と考えております。このため,今年度,全県立学校において,生徒が匿名で相談・報告できるアプリの活用を順次進めるなど,引き続き,暴力行為やいじめの未然防止や早期発見に取り組んでおります。

(少年非行対策)

 また,少年非行対策につきましては,昨年の非行率が3.4人と,6年連続で過去最少を更新したところであり,さらなる改善に向けて,非行防止教室やあいさつ運動といった少年非行防止につながる取組を推進してまいります。

(グローバル人材の育成)

 次に,グローバル人材の育成につきましては,昨年度,5校の県立高校において,海外の学校との提携協定を締結し,今年度も新たに2校の提携が実現しているところであり,高校生の海外留学を一層促進してまいります。

地域を支える産業の振興

 続きまして,「地域を支える産業の振興」についてであります。

(企業誘致)

 まず,企業誘致につきましては,昨年度,27件の誘致が決定するなど,着実に成果を上げており,8月に大阪で開催する企業立地セミナーなど,あらゆる機会を捉えて本県の魅力をPRし,さらなる企業誘致につなげてまいります。

 また,空港南産業団地につきましては,立地企業の公募を実施したところであり,今後,本県の産業振興につながるよう選定を進めてまいります。

(交通基盤の整備)

 交通基盤の整備につきましては, 県議会の皆様をはじめ,関係者が一丸となって要望活動に取り組んだ結果,3月に,中国横断自動車道岡山米子線は付加車線の追加設置が決定され,国道2号岡山バイパスは計画段階評価の対象箇所に選定されたところであります。

 岡山米子線全線4車線化の早期実現と国道2号岡山バイパスの総合的な渋滞対策の早期事業化に向けて,引き続き,国に対して強く働きかけてまいります。

(自動車産業の振興)

 次に,自動車産業の振興につきましては,県内企業がEVシフトに適切に対応できるよう,昨年度実施した「EVシフト影響等調査」の結果も踏まえながら,経営と技術の両面からの情報の収集と提供,研究開発の支援等に取り組み,自動車関連企業の提案力,競争力を強化してまいります。

 さらに,環境性能や蓄電池としての利活用といったEV等が持つ魅力を発信する展示会を8月に開催するなど,EVシフトに対応した産業と地域の実現に向けた取組を進めてまいります。

(中小企業の支援)

 中小企業の支援につきましては,経営革新の取組や円滑な事業承継を積極的に支援するとともに,県内企業の生産性向上や経営の安定を図るため,4月から新たに,首都圏等の大企業に在籍するベテラン人材と県内中小企業とのマッチング支援に取り組んでおります。

(大学と連携した地域産業振興)

 また,県内企業と大学とのマッチングや共同研究の支援等を行うセンターにつきましては,先月,岡山大学内に準備室を設け,秋頃の開設に向けて準備を進めているところであり,企業の技術開発力の向上と優秀な若者の県内定着につなげてまいります。

(海外事業展開の支援)

 海外事業展開の支援につきましては,アメリカのシリコンバレーで8月に開催される米日カウンシル知事会議の機会に,私自ら,県内企業の優れた製品や技術を広くアピールして,現地での事業展開や,より高度な製品等の開発・導入につなげてまいります。

(観光振興)

 次に,観光振興につきましては, 来月から11月までの5か月間,フルーツを前面に押し出した観光キャンペーン「おかやま果物時間」を展開するとともに,瀬戸内国際芸術祭や岡山芸術交流,美作三湯芸術温度など,アートイベントとの連携を推進してまいります。

(台湾でのトップセールス)

 また,岡山桃太郎空港は,台北線の毎日運航の実現などにより,昨年度の国際線利用者数が開港以来最多を記録したところであります。来月,台湾において私自ら中国地方の各県と連携したトップセールスを行うこととしており,本県を含めた広域周遊ルートや県産農産物をPRすることにより,インバウンドと県産農産物の輸出の拡大につなげてまいります。

(岡山後楽園)

 岡山後楽園につきましては,昨年度の入園者数が,7月豪雨災害等の影響により5年ぶりに減少したものの,外国人入園者数は過去最高の15万2千人となったところであります。ゴールデンウィーク期間中も,岡山城の烏城灯源郷と連携した春の幻想庭園に昨年を上回る多くの方に訪れていただきました。引き続き,ファン層の拡大やリピーターの確保に向け,さらなる魅力づくりに取り組んでまいります。

(農産物のブランド化の推進)

 次に,農産物のブランド化の推進につきましては, 国内外に通じる「岡山ブランド」の確立を目指し,首都圏及び海外において積極的な宣伝・販売活動を展開するとともに,急増する外国人旅行者へのSNS等を活用した効果的な情報発信を行ってまいります。

 また,米の食味ランキングで3年連続「特A」を取得した「きぬむすめ」をはじめとする「うまい岡山米」を積極的にPRしてまいります。

(鳥獣被害防止対策)

 鳥獣被害防止対策につきましては,3月に新たに策定したニホンザルの管理計画に基づく対策の強化や,効果的,効率的なイノシシ,シカなどの侵入防止柵の整備等を進めるとともに,狩猟者の技術向上や担い手育成,捕獲獣の利活用など,総合的な被害防止対策に取り組んでまいります。

(雇用対策)

 次に,雇用対策につきましては, 県内大学における新規学卒者の就職決定率は,95.8%と高水準を維持しており,引き続き積極的な正社員採用などを継続していただけるよう,先日,私自ら県内経済団体への要請を行ったところであります。

 また,県内外での合同就職面接会の開催などを通じ,本県への人材還流と定着に積極的に取り組んでまいります。

(外国人材の受入環境整備)

 外国人材の受入環境整備につきましては,4月に岡山県外国人相談センターを開設し,相談体制を強化したところであり,引き続き,県内で暮らす外国人の生活をサポートしてまいります。

安心で豊かさが実感できる地域の創造

 続きまして,「安心で豊かさが実感できる地域の創造」についてであります。

(感染症対策の推進)

 感染症対策の推進につきましては,特に若い世代で患者数の増加が問題となっている子宮頸がんや梅毒の予防に向けて,がん検診の受診やワクチン接種に関する正しい知識の普及,梅毒の早期診断や治療を受けやすい仕組みの構築を進めてまいります。

(G20岡山保健大臣会合)

 G20岡山保健大臣会合につきましては,10月の開催に向けて,健康や医療をテーマとする様々なイベントが計画されているところであり,今後とも,岡山市と十分に連携し,大臣会合の成功に向けて,開催機運を醸成してまいります。

(少子化対策の推進)

 次に,少子化対策の推進につきましては,「おかやま縁むすびネット」の登録者数が2,300人を超え,結婚の意思を固めたカップルも48組となり,一人でも多くの方の結婚の希望が叶えられるよう,取組を進めてまいります。

 また,10月から実施される幼児教育・保育の無償化により,保育需要のさらなる増加も予測される中,深刻化している保育士不足に対処するため,出張登録相談会の拡充,登録保育士へのきめ細かな就業支援など,保育士・保育所支援センターにおける取組の充実を図ります。

(児童虐待防止対策)

 児童虐待防止対策につきましては,今年度,児童相談所に,児童福祉司を6人増員するとともに,警察職員を新たに配置し,さらに,子どもへのカウンセリング等を行う心理支援班を新設するなど,体制を強化したところであります。引き続き,かけがえのない子どもの命と権利を守るため,虐待の早期発見から自立支援に至るまでしっかり対応してまいります。

(暮らしの安全対策)

 次に,暮らしの安全対策につきましては,依然として後を絶たない特殊詐欺被害の未然防止に向けて,県民総ぐるみによる「だまされんのじゃ岡山県・県民運動」を強力に展開してまいります。

(子どもの安全確保対策)

 子どもの安全確保対策につきましては,滋賀県大津市において園児2人が犠牲となった先月の交通事故を受け,県警察,教育委員会,道路管理者が連携して,通学路等の合同点検を実施しているところであります。また,神奈川県川崎市において通学中の児童が暴漢に襲われた事件を受け,各市町村教育委員会等に対し,登下校の見守りや防犯パトロール等の強化を改めて要請したところであります。引き続き,通学路等の安全確保に向けた交通安全施設等の整備や登下校時の安全管理の徹底を行い,子どもが巻き込まれる交通事故や犯罪の未然防止の取組を推進してまいります。

(中山間地域等の活力創出)

 中山間地域等の活力創出につきましては,日常生活に必要なサービス機能の維持・確保を図る「生き活き拠点」の強化に向けた市町村の計画策定について,備前市,赤磐市,美咲町内の3地域を指定し,伴走型で支援しているところであり,今後とも,暮らし続けることのできる地域を維持する取組を推進してまいります。

(太陽光発電)

 次に,太陽光発電につきましては,全国都道府県では初めて設置禁止区域を設定することなどにより,発電施設の安全な導入を促進するための新たな条例案を,今議会に提案しております。併せて,環境アセスメント条例の対象に太陽光発電施設を追加するなど,県民の安全・安心な生活に配慮した施設の導入を進めてまいります。

(廃プラスチック対策)

 また,廃プラスチック対策につきましては,輸出入規制の条約改正案が関係国で採択されたことから,国の戦略などの動向も注視しながら,県内の廃プラスチックの発生・処理状況を分析した上で,効果的な対策を検討してまいります。

(東京オリンピック・パラリンピック)

 次に,東京オリンピック・パラリンピックに向けた取組につきましては,先月,6件目となる事前キャンプの協定をブルガリアのレスリングナショナルチームと締結したところであり,さらなる誘致に向けて取り組んでまいります。

 また,オリンピック聖火リレーにつきましては,先般,本県におけるルート概要が公表されました。今後,岡山の魅力を全国に発信できるものとなるよう,着実に準備を進めてまいります。さらに,パラリンピック聖火フェスティバルについても,先月立ち上げた実行委員会のもとで,具体的な検討を行ってまいります。

(おかやまマラソン)

 おかやまマラソン2019につきましては,過去最多の34,485人のランナーから参加の申込みをいただき,大会を支えるボランティアの登録も順調に進んでおります。

 今大会は,5回目となることから,多彩なゲストランナーを迎えるほか,節目の大会にふさわしい企画を実施するなど,11月の開催に向け,着実に準備を進めてまいります。

(ハレウッド動画)

 次に,本県PRのため制作したハレウッド動画が,2年連続で,アジア最大級の国際短編映画祭で観光映像大賞のファイナリスト10作品の一つに選ばれたところであり,話題性のあるプロモーションを積極的に展開し,本県の認知度を向上させてまいります。

(首都圏アンテナショップ)

 首都圏アンテナショップにつきましては,4月にリニューアルオープンし,多くの皆様に御来館いただいております。県産の生鮮品の充実に加え,県内事業者の首都圏での事業展開のためのコワーキングスペースや,本県への就職・移住に関するワンストップ相談コーナーを新設しており,情報受発信拠点として,さらなる販路開拓や,本県への就職・移住の促進につなげてまいります。

諸議案

 次に,今回提案しております諸議案の概要につきまして,御説明申し上げます。

 まず,予算案件につきましては,当初予算編成後の情勢の変化に伴い,早急な対応を必要とするものについて,補正措置を講じることとし,所要額を計上しております。

 その結果,今回の補正予算額は,

   一般会計において   3,600余万円の増額

であります。

 補正後の一般会計予算額は,歳入歳出それぞれ7,348億5,900余万円であります。

 一般会計歳入予算の内容につきましては,繰入金3,600余万円を増額する所要の補正措置を講じるものであります。

 一般会計歳出予算の内容につきましては,平成30年7月豪雨により被害を受けた方々が借り入れた住宅再建資金に対し利子補給を行う,災害復旧住宅建設資金利子補給金3,600余万円を計上しております。

 債務負担行為につきましては,災害復興住宅建設資金等の利子補給を10年間行うため,新たに債務を負担しようとするものであります。

 次に,事件案件につきましては,物品の取得についてのもの2件であります。

 次に,条例案件につきましては,「岡山県太陽光発電施設の安全な導入を促進する条例」など17件であります。

 最後に,報告案件につきましては,「地方税法等の一部を改正する法律」の施行に伴う「岡山県税条例の一部を改正する条例」についてのもの1件,平成31年3月27日に判決があった不開示決定取消請求事件の控訴の提起についてのもの1件で,事情やむを得ず専決させていただきましたので,御報告申し上げ,御承認賜りたいと存じます。

 以上,今回提案いたしました諸議案につきまして,その概要を申し上げた次第であります。

 なにとぞ,慎重御審議の上,適切な議決を賜りますようお願い申し上げます。


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