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07 森林の水源かん養機能ってなんですか?

印刷ページ表示 ページ番号:0419835 2015年3月9日更新森林研究所
かん養(涵養)という言葉は、ふだんあまり使わない、ちょっとむずかしい言葉ですよね。
辞書によると、「自然に水がしみこむように徐々に養い育てること。」とあります。
「森林が水資源を蓄え、育み、守っている働き」という意味です。
コンクリートで固められた都会では、降った雨のほとんどは、土にしみこまずに、すぐに下水道を伝って川から海に流れ出てしまいます。
森林は、土が“ふわふわ”なので、降った雨はまるでスポンジにしみこむように、ゆっくりと森の土の中にしみこんで、地下水に蓄えられます。そして、少しずつ川に流れていきます。大雨が降ってもすぐに川があふれないし、日照りが続いても川の水がすぐになくならないのは、このためです。
また、雨水は、森林にしみこむ間に、自然の力でろ過されると同時に、自然のミネラルが溶けこんで、きれいなおいしい水になるのです。雨水をそのままコップに受けて飲んでも、なんだか変な味で、ちっともおいしくないでしょう?
飲み水をはじめ、農業用水や工業用水に、きれいで豊かな水は人間の暮らしに欠かすことはできません。
森林は、自然の「緑のダム」なのです。
岡山県は、豊かな森林を源に、高梁川、旭川、吉井川の3つの立派な川が流れて瀬戸内海に注いでいます。

森林に降った雨のゆくえ