今年も人間ドックの結果が帰って来た。ドックを受診する時の緊張感、結果を開封する時のハラハラ感。そう、これは学生時代に成績の結果を見る、あの感覚と同じではないか。結局、今回も例年どおりの項目が指摘され、がっかりもし、安心もしといったところだった。 さて、本県教職員の健康診断の結果については、7月に発行した平成25年度学校保健概要に、一部ではあるが検査項目ごとにデータを掲載している。ここ10年の推移をみると、血圧値や肝機能検査での有所見率が、若干ではあるが増加傾向にある。これは、食生活の乱れ、運動不足、ストレスなどが原因といわれている。また、休職の状況を見ると、数年前から、精神・神経系疾患が、休職者全体の6割以上という高い割合を占めている。 福利課では教職員の健康を確保するため、身体の健康という面からは、職場での定期健康診断や、人間ドックを全員が受診し、所見があった場合は必ず再検査をしていただくようお願いしている。特に悪性腫瘍は、今年施行された岡山県がん対策推進条例の趣旨や、教職員においても、精神・神経系疾患に続く休職者数となっている現状から、人間ドックでのがん検診のオプションや、共済組合事業の器官別検診を積極的に活用し、早期対応に努めていただきたい。また、心の健康という面については、まずは予防的対策が大切であり、ストレスチェック、健康づくりセミナーなどを活用し、セルフケアを行うことが肝要だ。もし不調を感じるようなことがあれば、身近なスクールカウンセラーから、専門家である保健師や精神科医による相談まで、様々な窓口を開設しているので早めに相談してほしいと思う。なお、これら各種事業の詳細は、「おかやま教職員福利厚生ネット」に掲載している。 教職員の方には、子どもたちが将来の夢や目標を持ち、勉学や部活動に意欲的に取り組むことのできる学校づくりのため、そしてなにより御自身のために、是非、各種事業を上手く活用され、心身ともに健康な生活を送っていただきたい。 |