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手織作州絣(県指定郷土伝統的工芸品)

特色

 城下町津山を中心に古くから伝承されてきた木綿絣(かすり)織物です。太めの木綿糸を使用して織り上げられた素朴な織物で、丈夫なことから庶民の生地として広まりました。藍と白の織りなすシンプルな模様と伝統技術を受け継いだ手仕事の味わいには、なつかしい温もりと新鮮な感動があります。
作州絣写真
作州絣写真
作州絣写真
 

指定の内容

一 名称
   手織作州絣(ておりさくしゅうかすり)

二 技術又は技法の内容
 1 次の技術又は技法のすべてにより製織された、かすり織物とすること。
  (1) 先染めの手織りとすること。
  (2) かすり糸は、たて糸及びよこ糸又はよこ糸又はたて糸に使用すること。
  (3) かすり糸のかすりを手作業により柄合わせし、かすり模様を織り出すこと。
 2 かすり糸の染色法は、「くくり」によること。


三 使用する原材料
   使用する糸は、綿糸とすること。

四 製造される地域
   津山市

(指定年月日 昭和56年1月30日)
 

歴史

 作州(美作国)津山地方では、古くから高級絹織物が盛んに織られていましたが、17世紀の初め頃、綿栽培が始まり、両者が平行して織られるようになりました。綿は手つむぎ糸を作り、紺屋で染加工をして紺無地・縞物など、庶民の衣服が盛んに織られていました。
 明治初期には、倉吉絣の指導・影響を受け、木綿紺絣が次第に普及しますが、これらはあくまでも自家用のため、他産地の市販物に押されて、生産も技術も、ほぼ絶滅寸前となりました。
 その後、津山市産業振興計画の一つとして「作州絣」が取り上げられ、伝統ある木綿絣が生き返り、昭和30年頃から東京で人気に火がつき、最盛期には動力織、手織を合わせて月産三万反を生産するまでになりました。しかし、ライフスタイルの変化や他の絣との競争の中で生産量も次第に減少し、最後の織元であった杉原博・茂子夫妻が他界した後は生産が途絶え、再び絶滅の危機を迎えていました。
 現在は、「作州絣保存会」が中心となって、技術の伝承と後継者育成に取り組むとともに、学校・公民館等での出前講座や地域行事等での継続的な普及活動を行っており、「ふるさとの心織り込む作州絣」として地域の方々に愛される存在となっています。
作州絣写真
 

主要製造工程

 原図に従って経(たて)糸と緯(よこ)糸の白く染め抜くところを糸で縛って染色したあと、原図の模様になるように糸をあわせて織る。

  図  案  作  成
  ↓         ↓
 経糸        緯糸    
  ↓         ↓     
 小枠とり      小枠とり  
  ↓         ↓    
 整経        整経    
  ↓         ↓    
 括り        括り    
  ↓         ↓    
 染色        染色    
  ↓         ↓    
 括り糸解き     括り糸解き 
  ↓         ↓    
 糊付け       糊付け   
  ↓         ↓    
 千切巻き      絣分け   
  ↓         ↓    
 綜絖通し・筬通し  管巻き
      ↓    ↓
      織   り
        ↓
      地入れ・整理
        ↓
      完   成

「整経」・・・糸の長さ、本数、順番をそろえる作業で、絣のデザインに合わせ、糸を必要な量だけ引きそろえる。
「括り」・・・図案に合わせて、糸の柄になる(染めない)部分を別の糸で強く縛る。
「千切巻き(ちきりまき)」・・・絣合わせを終えた糸を千切という織機の芯棒に巻く。
  
 
 

手織作州絣(英訳)

Hand-woven Sakushu Kasuri Textile
Designated January 30, 1981 Tsuyama-shi
Kasuri textile developed in the castle town Tsuyama, was a cloth widely used by the common people for its durability. Woven with thick cotton threads, this textile and its weaving technique have been passed down for generations as a valuable tradition. The simple yet classic patterns in indigo and white are loved by both locals and visitors.

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