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精度管理に関するQ&A
精度管理に関するQ&A
Q1 衛生検査所とは? A1 健康診断などで、血液や尿検査が行われますが、採取された検体の検査は、病院など医療機関の検査室で実施していることもありますが、検査室をもっていない医療機関や、特殊な検査行う場合には、検査を専門に扱う施設に委託して検査を実施します。 衛生検査所は、こういった医療機関から依頼を受けて、人体から採取された血液や尿等の検体について検査を行なっている施設です。 衛生検査所を開設するには、両法に基づき、都道府県知事(保健所設置市においては、その市長)に届け出て登録を受けなければいけません。 |
Q2 臨床検査とはなんですか? A2 人体から採取された、血液・便・尿などの検体を検査したり、脳波などを測定したりすることを臨床検査といいます。 臨床検査は、「現在の健康状態を知る」、「異状な状態の原因を知る」、「治療の方針を選択する」、「治療による効果を知る」等、様々な場面での判断に利用される重要な情報です。 衛生検査所では、血液・便・尿等の検体の検査を行なっており、臨床検査の一部を担い、重要な役割を果たしています。 |
Q3 検査は誰が行なうのですか? A3 臨床検査技師・衛生検査技師と呼ばれる国家資格をもった検査の専門家が検査を行なっています。 |
Q4 精度管理とはなんですか? A4 臨床検査の結果は、患者の健康状態の把握や、病態を知るために重要な情報です。不正確な検査結果は、診断の重大な誤りに繋がるおそれがあります。臨床検査においては、信頼性が常に確保されていることが必要であり、継続的に管理することを精度管理と言います。 岡山県衛生検査所精度管理専門委員会の委員は、精度管理に関する学識経験者等8名で構成されています。 また、岡山県では年に1回県内全9衛生検査所に対して立入検査を行ない、法律上定められた施設基準等を遵守しているかや適正な精度管理がされているかなどをチェックし、必要な助言等を与えています。 また、年に2回開催されている委員会では、既知検体の検査をさせた結果やブラインド調査の結果についての評価をし、必要があれば、衛生検査所に対して、指導や助言を行なっています。 |
Q5 ブラインド調査とはなんですか? A5 ブラインド調査とは、同一人物から2本検体を採取し、1本は被験者本人分として、もう1本は全く別の人物の検体として、同一の衛生検査所に検査させる調査です。 提出した2本の検体は、同一人物のものであるので、当然結果は同じになるはずです。 2つの検体間の結果に大きな差異がないかを確認することで、衛生検査所の検査精度をチェックするものです。 |
