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標点 平成24年5月号(通巻752号)

印刷ページ表示 ページ番号:0277830 2012年5月2日更新教育政策課

今井課長

健康で生き生きと働くことのできる職場を目指して

 県教育庁教職員課長 今井 康好

 “The World is our Campus” 県立岡山朝日高等学校が平成二十三年度に取り組んだ“ASAHI HEADS Project”(科学を学び、体験し、交流するプロジェクト)実践報告書の巻頭にある、平井信雄前校長の言葉である。この言葉は日本語で「武者修行」と言い換えられているが、高い志を抱き、学問の習得や鍛錬のため、国際人として挑戦し続けることを意味していると考える。
 グローバル化・知識基盤社会の時代の中で、子どもたちには、実社会や実生活で豊かに生きていくため、「基礎的・基本的な知識・技能」「質の高い思考力」「豊かな心や健やかな体」とともに、チームワークやチャレンジ精神、外国語でのコミュニケーション能力が求められている。
 今年度、岡山県の公立学校では、新たに約六百名の教員が誕生した。少子化の影響で、児童生徒数は減少傾向にあるが、小学校一・二年生の三十五人学級の完全実施、特別支援教育の充実、団塊ジュニア世代が学齢期に多く採用していた教員が退職の時期に差し掛かっていることなどにより、採用数は多くなっており、今後しばらくこの傾向は続くと思われる。
 多くの仲間を迎え、それぞれの学校では、「活力ある職場づくり」に向けた取組を進めている。子どもたちが生き生きと学校生活を送るためには、まず、教職員が明るく、元気であることが大切であり、そのためには、教職員同士のつながりを大切にし、組織の力を結集してチームの力で仕事を進めていくことが重要である。「職場内のコミュニケーションの活性化」「業務の効率化を進め、教員が子どもと向き合う時間を確保」「お互いを尊重し、支えあうことができる職場」「自分の良さを生かし、やりがいをもって生き生きと働くことができる職場」などがポイントとなる。
 平成二十五年度の採用候補者として、五百六十名余りの教員を募集している。香川県高松会場や特別支援学校枠、英語で理数を教える特別選考枠を新たに設けるなど、試験内容や試験方法の工夫改善も行うこととしている。世界中から意欲のある多くの受験者が集まり、我々の仲間になることを切望している。