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岡山港の概要
岡山港は、旭川,吉井川の河口に位置し、東西約8km、南北約1.5kmと東西に長い児島湾のほぼ全域を港湾区域としている。
岡山市周辺は、瀬戸内海特有の温和な気候にめぐまれ、吉備文化の発祥の地として古代から文化の中心地であった。天正元年には、宇喜多直家が岡山城を築城し、この地を治めて以来、旭川下流の京橋付近は、城下の海運の要所として活況を呈してきた。また、旭川河口左岸の三蟠は、明治18年に明治天皇の御上陸された地でもあり、近海航路の発着地として利用された。さらに明治の中頃から昭和にかけて鉄道が次々と開通したことによって、山陰・四国方面に至る海運,陸運の交通の要衝としてますますその重要性が高まった。
岡山港周辺の交通は、昭和58年2月に児島湾大橋、平成4年9月に岡南大橋が完成し、外貿機能を有する宇野港との連携や、旭川で分断されていた福島地区と高島地区との一体的な利用が図られている。一方、広域交通は、山陽自動車道、本四架橋、中国横断自動車道岡山米子線が開通し、中四国における拠点性がますます高まっている 。