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令和8年度農業気象技術対策(年間情報)

印刷ページ表示 ページ番号:1031919 2026年4月13日更新備北広域農業普及指導センター

近年は、気候変動により、局地的な集中豪雨や干ばつ、台風の多発、夏秋季の異常高温などに伴う気象災害が発生しやすくなっています。

このような中、農作物等への気象の影響を最小限に抑えるためには、気象状況に即応した技術対策情報の提供と現地に応じた技術指導の徹底が一層重要となっています。

農作物等の収量安定と品質向上を図るため、本年度も引き続き、当連絡会議を構成する関係機関と緊密に連携して迅速な情報提供を行うとともに、次のとおり土づくりや排水対策、適切なかん水と肥培管理、病害虫の適期防除などの基本技術に加え、事前事後の対策を徹底してください。

 

1 水 稲

(1)健苗の育成

・種籾の比重選と消毒の徹底、育苗段階に応じた温度管理やかん水の実施

(2)高温障害対策の推進(白未熟粒の発生軽減)

・地力維持や増強(堆肥や土づくり資材の適正な施用)

・基肥の窒素多用は避け、気象変動に対応して追肥で調整

・間断かんがいの徹底と高温時における夜間かん水とかけ流し(根の活力維持)

・早期落水の防止

(3)適切な病害虫防除

・生育状況に応じた基幹防除の実施と病害虫発生予察情報等による適期防除

(4)適期収穫

・積算気温による収穫適期予測と青味籾率の確認による適期収穫

 

2 麦 類

(1)排水対策・土づくり

・本暗きょや補助暗きょ(弾丸暗きょ等)、明きょの設置による排水対策の徹底と湿害防止

・土壌酸度の矯正

(2)適期播種

 ・計画的な播種作業の実施

(3)タンパク質含有率の適正化

・生育に応じた追肥の適期施用

(4)赤かび病防除の徹底

・生育状況、病害虫発生予察情報や気象情報等に基づく適期防除

(5)適期収穫と適正な乾燥・調製

・出穂後日数や子実水分を目安にした適期収穫の実施

・気象被害や病虫害を受けた麦の区分収穫

 

3 大 豆

(1)排水対策と地力増進

・本暗きょや補助暗きょ(弾丸暗きょ等)、明きょの設置による排水対策の徹底と湿害防止

・堆肥の施用による地力の維持

(2)難防除雑草対策

・帰化アサガオ類の侵入・まん延防止

・適切な除草剤散布と中耕・培土の実施

・連作を避け、水稲と組み合わせた輪作の実施

(3)莢数確保と子実肥大促進

・畦間かん水による莢数確保

・開花期追肥による子実肥大促進

(4)適切な病害虫防除

・輪作やほ場の乾田化と薬剤防除体系による茎疫病防除

・病害虫発生予察情報等による適期防除

(5)収穫作業の適正化

・収穫前の青立株や雑草の除去による品質向上と機械の効率的利用

 

4 果 樹

(1)結実の確保

・晩霜対策

・人工受粉(花粉のないもも品種、なし)の徹底

(2)ももの生理的落果の軽減

・果実の肥大状況に応じた段階的な摘果管理と着果量の適正化

・急激な水分変動を避けるためのかん水の実施、防水マルチ(部分マルチ)の敷設

(3)ももの糖度上昇

 ・広めの植栽間隔と夏枝管理による受光態勢の改善

 ・排水対策や防水マルチ(部分マルチ)の敷設

(4)ぶどうの果粒肥大不良の回避

・春先のかん水、芽かき、摘穂、葉面散布等による初期生育の促進

・樹勢等に応じた無核化、肥大処理の実施

・定期的な副梢管理

・生育に応じた適期かん水の実施

(5)ぶどうの着色向上と糖度上昇

・大房や極端な大粒生産を避け、着果量調節の徹底

・土壌の過湿や過乾燥の防止

・果粒軟化後の副梢管理の徹底

 

(6)高温障害対策

 ・適期収穫の徹底

 ・機能性果実袋(もも)の利用

 ・直射光を受けやすいぶどう果房への笠掛け等の実施

(7)適切な病害虫防除

・防蛾灯の利用による夜蛾類等の防除

・薬剤散布後の早期袋掛けの実施

・病害虫発生予察情報等による適期防除

(8)樹勢の維持、回復

・病害虫防除、かん水、新梢管理等による健全葉の確保

・夏秋季からの貯蔵養分蓄積に向けたかん水や葉面散布等の実施

・堆肥の施用や部分深耕等による発根促進の実施

・排水不良地での明きょ、暗きょ等による排水対策の徹底

 

5 野 菜

(1)ほ場条件の整備

・排水不良地での明きょや暗きょ等による排水対策の徹底

・農業用水の確保と品目に応じたかん水設備の整備

・夏秋なす等の風害を受けやすい品目での防風ネットや障壁作物等の設置による防風対策の徹底

(2)土づくり・施肥

・堆肥や緑肥等の有機物の投入及び深耕による土づくりの徹底

・土壌診断に基づく適正な施肥

(3)施設の利用

・高品質安定生産のための施設化の推進

(4)適切な病害虫防除

・病害虫発生予察情報等による適期防除

・IPM(総合的病害虫・雑草管理)技術の導入

(5)適期管理作業の徹底

・気象予報情報の活用による作業計画の策定と適期作業の徹底

(6)気象状況に応じた適正管理

・トマト等での着果管理(高温時のホルモン処理等)の徹底

・干ばつ時、多雨時の適切な水管理及び肥培管理の実施

・高温時の昇温抑制対策の実施(換気扇、循環扇及び遮光資材等の設置)

・低温時の保温対策の実施(保温資材や加温機等の設置)

・施設内環境を把握するための環境計測機器の導入

 

6 花 き

(1)適正な水分管理

・台風や長雨等による停滞水を排水するための明きょの設置

・排水不良地での暗きょ等による排水対策の徹底

・適期かん水実施のための水源確保

・かん水装置等による適正なかん水の実施

(2)土づくり・施肥

・堆肥等有機物の適正量投入による土壌物理性の維持及び改善

・土壌診断に基づく適正な施肥

(3)施設の整備

・被覆資材の更新や汚れ除去による日射量確保(特に寡日照期)

・風害や雪害等の各災害に対応した施設の導入

(4)気象状況に応じた適正管理

・気象予報情報を活用した作業計画の策定と適期作業の実施

・換気扇、循環扇及び遮光資材等の設置による高温時の昇温抑制対策の実施

・保温資材や加温機等の設置による低温時の保温対策の実施

・施設内環境を把握するための環境計測機器の導入

(5)適切な病害虫防除

・病害虫発生予察情報等による適期防除

 

7 飼料作物

(1)計画的作付

・品種特性や収穫作業、労働分散を考慮した計画的な播種

(2)湿害の回避

・転作田や水稲裏作等、排水不良地での明きょ・暗きょの設置

・ほ場条件に応じたほ場内排水溝の設置や排水口の増設

(3)適正な肥培管理

・草種やほ場条件に応じた適正な施肥

・堆肥の適正な施用による地力の増進

・除草剤の適正な使用による良好な初期生育の確保

(4)適期収穫の徹底

・気象情報の活用による栄養価や嗜好性を考慮した適期収穫作業の実施

(5)病害虫防除の徹底(ツマジロクサヨトウなど)

・発生情報の収集による防除とまん延防止

 

8 家 畜

(1)畜舎の暑熱対策の実施

・寒冷紗、たてす(よしず)等による直射日光の防止

・反射率や熱伝導率などを考慮した屋根材の使用

・屋根へのドロマイト石灰等の塗布や散水による昇温抑制の徹底

(2)畜体からの体熱放散の促進

・畜舎の通気性の改善や送風機による畜体への送風の実施

・乳用牛では夜間の体熱放散を効率的に行うための夜間送風の実施

(3)飼料、飲水の適正給与

・高温による採食量の低下を防止するために良質粗飼料を給与

・給与に際しては濃厚飼料とのバランスに留意

・常に新鮮な水が飲めるようにウォーターカップや水槽の清掃の励行