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岡山県広報紙「晴れの国おかやま」12月号(令和7年12月発行・テキスト版)

印刷ページ表示 ページ番号:1009867 2025年12月1日更新公聴広報課
 県民の皆さんに県政の動きを分かりやすく紹介する岡山県広報紙「晴れの国おかやま」は、隔月(原則偶数月)の発行です。
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晴れの国おかやま12月号(令和7年12月発行・テキスト版)

目次

特集:認知症とともに いきいきと暮らせる岡山県へ

知事あいさつ

記事1 「新しい認知症観」へ転換(2件)

記事2 認知症はいつ、誰がなってもおかしくない身近なものです(2件)

記事3 家族がつくった 「認知症」早期発見のめやす(6件)

記事4 もしかしてと感じたときは、迷わず相談・受診しましょう(3件)

県議会だより(1件)

県政フラッシュ(1件)

おかやまかわら版(4件)

プレゼントクイズ(1件)

特集:認知症とともに いきいきと暮らせる岡山県へ

知事あいさつ

 急速な高齢化の進展に伴い、わが国の認知症の人の数は増加しています。15年後の令和22(2040)年には、高齢者の約3.3人に1人が認知症またはその予備軍とされる軽度認知障害になると推計されています。 認知症は誰もがなりうるものであり、家族が認知症になることを含め、多くの人にとって身近なものとなっています。
認知症になってからも希望を持って自分らしく暮らし続けることができ、認知症の人も含めたすべての県民が明るい笑顔で暮らす「生き活き岡山」の実現に向けて、しっかりと取り組んでまいります。

  岡山県知事 伊原木 隆太(いばらぎ りゅうた)

​​記事1 「新しい認知症観」へ転換

 「新しい認知症観」とは、認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になってからも、一人ひとりが個人としてできること・やりたいことがあり、できる限り住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができるという考え方です。

 ●古い認知症観:認知症になったら・・・
  ・何もわからなくなって、できなくなってしまう
  ・地域で暮らすのは無理 ・全部周囲が決める
  ・認知症は恥ずかしい、隠す

 ●新しい認知症観:認知症になっても・・・
  ・わかること、できることがたくさんある
  ・地域の一員として共に暮らし、活躍できる
  ・本人が決める (決められるように支援する) 
  ・認知症でも自分は自分、自然体でオープンに

 認知症の人やその家族は、認知症の診断を受けても、人としての尊厳が守られる生活の継続を願っています。ただ守られる存在ではなく、社会とつながり、役割を担って生きたいと望んでいます。そのためには地域の方々のさりげない応援と少しの心配りが必要です。認知症は人ごとではなく我がことです。誰もが認知症になる可能性があります。あなたや家族のために「安心して認知症になれる岡山県」を目指しましょう。 
 認知症の人と家族の会 岡山県支部 代表 安藤光徳さん​

(1)「新しい認知症観」の理解のための一歩​

地域の理解者・応援者に:認知症サポーター養成講座

 「認知症サポーター」は、認知症を正しく理解し、地域や職場で温かく見守る応援者です。
 認知症についての知識を学び、あなたも認知症サポーターになりませんか。

認知症への理解を深める:認知症カフェ

 県内には、地域住民、介護や福祉等の専門家など、誰でも気軽に集える「認知症カフェ」がたくさんあります。
 認知症について知りたい、考えたいという方は、ぜひ一度訪れてみてください。

(2)こんな取り組みも

自分ごととして考えるきっかけに:VR認知症体験研修会

 県では、認知症特有の症状を、Vrシステムによって疑似体験できる研修会を開催しています。
 共生社会の実現のために、私たち一人ひとりが認知症を自分ごととして考え、理解を深めるきっかけにしてください。

記事2 認知症はいつ、誰がなってもおかしくない身近なものです

(1)認知症とは

 認知症とは、さまざまな病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に変化し、認知機能が低下して、社会生活に支障をきたした状態をいいます。

 認知症と軽度認知障害(※)の高齢者数は1000万人以上。高齢者の約3.6人に1人が認知症またはその予備群といえる状況です。
 ※記憶障害などの軽度の認知機能の障害が認められるが、日常生活にはあまり支障がないため、認知症とは診断されない状態

 65歳以上の高齢者における認知症の現状 (令和4(2022)年時点の推計値)  
 ・65歳以上高齢者: 3,603万人 
 ・認知症、軽度認知障害ではない高齢者: 2,601万人 (72.2%)
 ・軽度認知障害: 559万人 (15.5%) 
 ・認知症: 443万人 (12.3%) 

 資料:厚生労働省「認知症および軽度認知障害(Mci)の高齢者数と有病率の将来推計」から政府広報室作成

(2)認知症は高齢者だけがなるものではありません

若年性認知症とは

 65歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といいます。若年性認知症の人の数は全国で約3.6万人と推計され、今日、認知症は誰もがなりうると考えられています。 

【相談窓口】おかやま若年性認知症支援センター

 電話  086-436-7830
 時間  月曜日~金曜日 10時00分~16時00分 (祝日、8月13日~15日、12月29日~1月3日を除く) 

記事3 家族がつくった 「認知症」早期発見のめやす

 ※出典:公益社団法人 認知症の人と家族の会

 日常の暮らしの中で、認知症の始まりではないかと思われる言動を、「家族の会」の会員の経験からまとめたものです。医学的な診断基準ではありませんが、暮らしの中での目安として参考にしてください。
 いくつか思い当たることがあれば、かかりつけ医などに相談してみることがよいでしょう。

​​もの忘れがひどい

 □ 今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる
 □ 同じことを何度も言う・問う・する
 □ しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている
 □ 財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う

判断・理解力が衰える

 □ 料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
 □ 新しいことが覚えられない
 □ 話のつじつまが合わない 
 □ テレビ番組の内容が理解できなくなった

時間・場所がわからない

 □ 約束の日時や場所を間違えるようになった
 □ 慣れた道でも迷うことがある

人柄が変わる

 □ 些細なことで怒りっぽくなった
 □ 周りへの気づかいがなくなり頑固になった
 □ 自分の失敗を人のせいにする
 □ 「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた

不安感が強い

 □ ひとりになると怖がったり、寂しがったりする
 □ 外出時、持ち物を何度も確かめる
 □ 「頭が変になった」と本人が訴える

意欲がなくなる

 □ 下着を替えず、身だしなみを構わなくなった
 □ 趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
 □ ふさぎ込んで何をするのも億劫がりいやがる意欲がなくなる​

​記事4 もしかしてと感じたときは、迷わず相談・受診しましょう:認知症に関する相談窓口

(1)おかやま認知症コールセンター

 認知症全般の相談、問い合わせ等に対して、認知症介護経験者や専門家等が対応しています。
 電話 086-801-4165
 時間 月曜日~金曜日 10時00分~16時00分 (祝日、8月13日~15日、12月29日~1月3日を除く)

(2)地域包括支援センター

 県内各市町村が設置しており、介護、福祉、医療などに関するさまざまな相談・支援を行います。お気軽にご利用ください。

(3)医療機関の利用

 認知症のことが気になり始めたら、身近なかかりつけ医にご相談ください。医療機関の利用について、詳しくは県のホームページをご覧ください。

 問い合わせ:長寿社会課 電話 086-226-7326

県議会だより

 1 岡山県高校生議会を開催します

 2 近隣各県の正副議長との意見交換を行いました

 (1)8月4日 広島市 「中国五県議会正副議長会議」を開催

 (2)8月18日 岡山市 「中国四国九県議会正副議長会議」を開催

 (3)9月8日 倉敷市 「香川・岡山両県議会正副議長意見交換会」を開催

 問い合わせ:岡山県議会事務局政務調査室 電話 086-226-7554

県政フラッシュ:今知っておきたい県政の情報

マイナンバーカード(電子証明書)には有効期限があります!

 マイナンバーカードの有効期限は発行の日から10回目の誕生日まで(18歳未満は5回目の誕生日まで)、電子証明書は発行の日から5回目の誕生日までです。マイナポイント事業で令和2~3年度にマイナンバーカードを取得された方の多くは、今年度、電子証明書の有効期限が到来します。
 有効期限が過ぎた場合、身分証明書として使えなくなるほか、コンビニ交付、E-Taxなどの電子申請および健康保険証利用などに使えなくなってしまいます。
 有効期限の2~3か月前に地方公共団体システム機構から有効期限通知書が送付されるので、忘れずに市町村窓口で更新手続きを行ってください。
 ※マイナンバーカード(電子証明書)の更新手数料は無料です。

 問い合わせ:デジタル推進課 電話 086-226-7432

おかやまかわら版(4件)

1 先天性風しん症候群の予防に風しん抗体検査を無料で実施

 赤ちゃんの先天性風しん症候群(難聴や心疾患、白内障や緑内障などの障害)の予防のために、県内の医療機関で、風しんの抗体検査が無料で受けられます。対象者は、妊娠を希望する女性、その配偶者、風しんの抗体価が低い妊婦の配偶者などです。実施医療機関の一覧等、詳しくは岡山県ホームページをご覧ください。

 問い合わせ:疾病感染症対策課 電話 086-226-7331

​2  地域や職場の会合に消費者啓発の講師を派遣します

 消費者被害を未然に防止するため、地域や職場、学校など、10人以上の会合に講師を派遣します。分かりやすい講話や楽しい寸劇などで、悪質商法の現状と対策等を学びましょう。派遣は随時、希望日の1ヵ月前までに申込書の提出が必要です。

 問い合わせ:消費生活センター 電話 086-226-1019

​3 飲酒運転の根絶と年末年始の交通事故防止

 飲酒運転は悪質・危険な犯罪です。年末年始はお酒を飲む機会が増えますが、飲酒運転は絶対に「しない」「させない」。
 夕暮れ時や夜間は歩行者が被害に遭う交通事故が多発します。自動車は早めのライト点灯、歩行者や自転車の方は夜光反射材やLEDライトを身に着けましょう。

 問い合わせ:警察本部交通企画課 電話 086-234-0110(代表)

4 農業者の皆さん! リスクへの備えはできていますか

 農業経営には、自然災害や市場価格の下落など、さまざまなリスクがあります。このようなリスクに備え、国の公的な保険制度である「農業保険」に加入しましょう。加入方法など詳しくは、岡山県農業共済組合にご相談ください。

 問い合わせ:岡山県農業共済組合 電話 086-224-5588

12月号プレゼントクイズ

おかやま検定の過去問に挑戦! 

岡山県北部の一部の地域で「はんざき」「あんこう」と呼ばれることもある生き物は次のうちどれ?
(1)アマゴ
(2)オオサンショウウオ
(3)トカゲ
(4)ヤマメ

回答者の中から抽選で7名にプレゼント
白桃と県産飼料米で育った岡山市場発のブランド牛 「清麻呂」肩ローススライス300g

12月号プレゼント応募はこちらから ※応募締め切り令和8年 1月9日(金曜日)