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子育ては大変、でも支援を活用すればいいとイメージできた
将来結婚して子どもが欲しいとは思っているけど、具体的なイメージが描けていないHさんとSさんが、3人の子どもがいるMさんご家族へ子育て家庭留学した体験レポートです。

参加者(中央の2人):Hさん(19歳)、Sさん(19歳)|岡山情報ビジネス学院公務員学科2年(当時)
受け入れ家庭:Mさんご家族(ご夫婦+7歳の長女、1歳の双子)
■ 子育て家庭留学に参加した理由や期待
Hさん:岡山県庁職員を目指しています。子育て支援に関わりたいと思っており、実際の子育ての現場を見てみたいと参加しました。
将来的には結婚して子どもがほしいと思っていますが、子育てについては知識がなく「大変そう」「難しそう」というイメージしかありませんでした。
Sさん:小中学校の事務職員を目指しています。子どもに関する理解を深めたいと考えていたところ、Hさんに誘ってもらい参加しました。
私も、将来、家庭をつくって子どもが欲しいなという思いはあるのですが、子育ては大変そうだという印象があり、実際に知る機会はありませんでした。この体験を通して学べたらと思いました。
■ 初めて“他の家族”に触れて
Hさん:午前10時に倉敷駅に集合し、近所の公園に移動して噴水などで子どもたちと遊びました。その後、ご自宅で昼食をご一緒し、1歳の双子に離乳食をあげさせてもらいました。
特に公園での体験が印象に残っています。保護者の視点に立つと、1歳の子どもからは目が離せず、常に安全に気を配る必要があることを実感しました。家でも「誤飲しないか常に気を配っている」と話されていたのが、とても印象的でした。
Sさん:1歳の子どもたちに離乳食をあげる場面が印象的でした。離乳食をあげる体験は初めてだったので、離乳食をあげる順番に気を配ったり、子どもたちに付きっきりにならないといけなかったり、これを保護者は毎日やらないといけないんだと大変さを知りました。昼食後はMさんご夫婦とお話する時間があり、子育ての大変さや市の支援施策で何を利用したかなどを伺いました。自分たちが公務員を目指しているというのもあり、市の支援についても参考になりました。
■ 体験後、自分の中の変化
~子育ての大変さと喜びへの気づき~
Hさん:子育てのことが分からない状況で参加しましたが、子育ての大変さと、それ以上に子育ての面白さや、やりがいを知ることができました。座っていると「これ読んで」と本を持ってきたり、「遊んで」と自分から言ってくれたり、子どもたちが本当に可愛かったです。
Sさん:子育ては大変なものなんだなと率直に思いました。公園でも家でも常に子供に目を向けないといけないと分かりました。一方で、子どもがいるとにぎやかで家庭が笑顔になるんだなと思いました。子どもがいるだけで幸福度が上がるんだ、いいなと思いました。
~行政による子育て支援について~
Hさん:Mさんご夫婦は「最近は子育て支援が充実してきているから、重く考えすぎない方がいい」とおっしゃっていて、子育て支援を活用しながら子育てに取り組めば良いという、具体的なイメージが持てました。また、子育て支援は、経済的な支援が一番重要だと思っていましたが、自治体の開催するイベントに参加したり、子育て家庭留学の他の受け入れ家庭との交流などを通して、「子育ての先輩から話を聞けるのが一番不安が拭えて助かった」というMさんのお話が意外で印象に残っています。
Sさん:市の取り組んでいる子育て支援施策について、自分では調べきれてないところを知ることができました。自分たちは文字情報でしか見られないのですが、実際の声を聞けて、どう思ったかなども聞けて良かったです。
~将来のライフデザインについて~
Hさん:Mさんのご家庭では、ホワイトボードで、どちらが保育園に迎えに行くかを記載していて、役割分担が視覚化されていて良いなと思いました。自分も役割分担をしていく方がお互いに不満も生まれないと思います。夫婦で協力して子育てをする中で、例えば、夕方に迎えに行かない日は残業して仕事できたりするなど、役割分担を明確にすることで、育休復帰後の仕事と両立がしやすいと思いました。
Sさん:参加前は、子どもは欲しいけどお金の面や育休が取れるかなど不安がありました。でも、支援金が活用できたり、育休はちゃんと取れるというお話もあって、子育てに関する不安が和らぎました。

