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採種園の四季 ~秋の収穫編~
採種園の四季 ~秋の収穫編~
森林研究所では、10月から11月にかけて少花粉スギ・ヒノキやマツ類(アカマツ・クロマツ)の種子の採取を行っています。採種工程は、球果の収穫、乾燥、種子の精選の大きく3つに分かれています。ここでは、ヒノキの採種工程について紹介します。
種子の採取は春に紹介した球果を収穫するところから始まります。収穫の方法は手作業のほかに、ベリーピッカーを用いて効率化を図っています(写真1)。
球果を乾燥させる前に、収穫した球果に混ざっている葉や果柄などの夾雑物(きょうざつぶつ)を取り除きます。この夾雑物の除去には古い精米機を活用しています(写真2)。
写真1:ベリーピッカーを用いた球果の採取 写真2:精米機を活用した夾雑物の除去
写真3:夾雑物の取り除き作業
夾雑物を除去したヒノキの球果を、乾燥機で1週間ほど人工乾燥させます。乾燥前の球果は開いていませんが(写真4)、乾燥により、球果が少しずつ開き、種子が出てきます(写真5)。
写真4:乾燥前のヒノキ球果 写真5:乾燥中のヒノキ球果
写真6:乾燥機から球果を取り出す作業
粗精選機を使用し、振動と風選によって、重い種子、軽い種子、種子以外(球果、その他)に分けていきます(写真7)。重く発芽率の高い種子と軽く発芽率の低い種子に精選することによって、より品質の高い種子を確保しています。
こうして精選された種子は県内の苗木生産者などに配布されます。
写真7:種子精選の様子 写真8:精選された種子
(写真1 2025年10月28日、写真2,3,4,5 2025年11月14日、写真6 2025年11月28日、写真7,8 2025年11月25日撮影)
