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医療安全情報等のお知らせ 疾病感染症対策課(2025年5月7日発行)
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発行日時 |
医療安全情報等のお知らせ |
2025年05月07日 18時00分 |
医療安全情報等のお知らせ 疾病感染症対策課(2025年5月7日発行)
倉敷市内における麻しん(はしか)患者の発生について
患者は令和7年4月13日にベトナムから帰国後、5月1日から発熱の症状が出現し、5月4日に発疹の症状が出現したため、5月5日に倉敷市内の医療機関を受診し、症状から麻しん(臨床診断)の届出があり、岡山県環境保健センターで検査を実施したところ、同日、麻しんウイルス陽性であることが判明したため、倉敷市が下記のとおり報道発表を行いましたので、お知らせします。
今のところ、感染のおそれがある期間(4月30日以降)に、公共交通機関等、接触者が特定できない施設の利用はありません。
また、厚生労働省は、麻しんについて、現在、海外における流行が報告されており、特にベトナムをはじめとする諸外国を推定感染地域とする輸入事例の報告が増加しているため、今後、輸入事例の更なる増加や、国内における感染伝播事例が増加することが懸念されるとして、注意喚起を行っております。
<参考資料>
令和7年3月19日付け厚生労働省事務連絡
「麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼)」
https://www.mhlw.go.jp/content/001454437.pdf
なお、医療機関の皆様におかれましては、麻しんを疑う症状を呈する患者が受診した際は、速やかに管内の保健所へ御連絡いただくとともに、麻しん患者との接触歴、海外渡航歴や麻しんの予防接種歴の確認等、麻しんの発生を意識した診療をお願いいたします。
<参考資料>
「医療機関での麻疹対応ガイドライン 第七版」
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/guideline/medical_201805.pdf
「医師による麻しん届出ガイドライン 第五版暫定修正版」
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/guideline/guideline03_20230516.pdf
<倉敷市報道発表の内容>
1 患者情報等
○ 感染源は国外(ベトナム)からの持ち込みの可能性が高い
○ 患者は在宅療養中(入院なし)である
○ 接触者については現在調査中
○ 倉敷市では令和7年2月以来の届出
2 注意喚起の内容
○ 麻しん患者と接触した場合は、潜伏期間を考慮し、接触後14日間(最大21日間)の健康観察が必要です。
〇 麻しんは感染力が極めて高い感染症で、典型的な症状として、感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、2~3日続いたあと、39度以上の高熱と発疹が出現します。
〇 感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみでは予防することができません。
○ 予防接種が最も有効な予防方法であり、麻しんの定期予防接種は、1歳児、就学前の年長児の2回接種です。対象者はできるだけ早めに受けるようにしましょう。 |