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Bウイルス病

印刷ページ表示 ページ番号:0348959 2013年8月30日更新感染症情報センター

マカク属のサルに常在するBウイルス(ヘルペスウイルス科・アルファヘルペスウイルス亜科)による熱性・神経性疾患である。

 サルによる咬傷後、症状発現までの潜伏期間は早い場合2日、通常2~5週間である。早期症状としては、サルとの接触部位(外傷部)周囲の水疱性あるいは潰瘍性皮膚粘膜病変、接触部位の疼痛、掻痒感、所属リンパ節腫脹を来し、中期症状としては発熱、接触部位の感覚異常、接触部位側の筋力低下あるいは麻痺を、眼にサルの分泌物等がはねとんだ際には結膜炎を来す。晩期には副鼻腔炎、項部強直、持続する頭痛、悪心・嘔吐、脳幹部症状として複視、構語障害、目まい、失語症、交差性麻痺及び知覚障害、意識障害、脳炎症状を来し、無治療での致死率は70~80%。生存例でも重篤な神経障害が後遺症としてみられる。
 感染経路は実験室、動物園あるいはペットのマカク属サルとの接触(咬傷、擦過傷)及びそれらのサルの唾液、粘液とヒト粘膜との接触(とびはね)による。また実験室ではサルに使用した注射針の針刺し、培養ガラス器具による外傷によっても感染する。

Bウイルス病とは(国立感染症研究所)

※ 各感染症情報については、厚生労働省のホームページより文章を引用しています。