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福祉用具総合展示(NPOあんしんネット)
展示・体験コーナーの説明
このコーナーでは、スタッフを配置して、福祉用具の展示・体験・相談を行っています。車いすや補聴器など、日常生活をより快適にする障害者・高齢者向けの福祉用具を多数展示しており、身体の状況に応じた用具を見つけるお手伝いをさせていただきます。
展示している用具は見ていただくだけでなく、体験利用することも可能です。用具の販売は行っていませんが、このコーナーを運営している特定非営利活動法人(NPO)あんしんネットのスタッフにご相談いただければ、購入までのアドバイス等をさせていただくことが可能です。
展示用具の概要(令和6年3月現在)
展示している用具に関するご相談は、このコーナーを運営しているNPOあんしんネットのスタッフまでお願いします。
- 障害者向けの用具 約354点
- 高齢者向けの用具 約493点
NPOあんしんネットに関する情報
NPOあんしんネットは、皆様の快適な生活を応援させていただくよう、様々な分野の会社や専門家が集まった組織です。皆様のご要望、お困りのことをお気軽にご相談ください。皆様のお役に立てる多くの安心サービスを提供し、ご支援をさせていただくよう努力しています。
NPOあんしんネット Youtube(動画で福祉用具を紹介しています。)
展示・体験用具の一例(紹介する用具は不定期で変わります。)
新展示品の紹介
【特設コーナー】
特設コーナーでは3~4か月の期間限定で生活のシーンに合わせた福祉用具・サービスの展示を行っております。
・出張着付け「楽」の車椅子着付け展示
様々な事情で着物を着る機会を逃してしまった方の着付けや、車いすに乗ったままやベッド上での着付けも可能です。看護師資格を持つ着付け師と支援学校のスクールサポーター経験者の着付け師がサポートします。
【新展示品】
・電気式人工咽頭 「ユアトーン」(電制コムテック株式会社)
咽頭がんや気管切開、Alsなどの治療により発声が不自由な方を補助するための器具です。
・移動式水洗器 「てあらいふ(コンパクト版)」 エヴォーブテクノロジー(株)
従来タイプの移動式洗面台と比べてさらにコンパクトに。一般家庭の2階部屋など様々な場所で使いやすくなりました。洗面台と底板を折りたたみむとベッド下への収納も可能です。(全幅410×奥行450×高さ780(mm))
・保護帽「アボネット」(株式会社特殊衣料)
日常生活からレジャー、防災まで。おしゃれにカジュアルに、使うシーンがぐんと広がりました。
・介護シューズ「すたこらさんソフト」(株式会社アスティコ)
超軽量、男女兼用、伸縮性のある素材など、つまづきを防止し歩きやすい様々なタイプを展示しています。
・ユニバーサル食器 各種(三信化工株式会社)
ユニバーサル食器 紹介動画
手の不自由な方や握力の弱い方など、どなたでも使いやすいユニバーサルデザインの食器シリーズを用途や素材の違うものを新しく展示しました。
・移動式洗面台「てあらいふ」(エヴォーブテクノロジー株式会社)
水道設備や電源のない場所でもどこでも使える洗面台です。高さ調節や移動も簡単にできます。施設入り口での手洗い、口腔ケアや清拭など衛生管理が楽になる製品です。
【特別展示】
・岡山県・岡山県障害者スポーツ関係PR写真
車椅子バスケットボール、ソフトボール、車いすロードレース、アーチェリーなど、岡山県の選手の活躍を写真で展示しています。
障害者向け用具
利用される障害者の方の障害の状況に応じて、利用可能なさまざまな車いすを展示しています。また、競技用の車いすも展示していますので、ご覧ください。
高齢者向け用具
Rt.Works(高齢者向け歩行車)
- 歩行を安全・快適に電動でアシストする。(上り坂でパワーアシスト、下り坂で自動減速など)
- 操作が簡単ハンドルに手を添えて歩くだけの簡単操作で、各種センサが歩行を安全に導く。
- ネットワーク機能GPSとインターネットを利用し、「みまもり機能」や「緊急通知機能」で安心を提供する。
防災グッズ
拡声器やラジオ、懐中電灯など災害時に役立つ防災グッズの展示もしていますので、ご覧いただけます。
義肢・装具展示コーナー
障害のある方が日常生活を行うための様々な補装具を展示しています。展示品について常駐アドバイザーが詳しい説明をいたします。
その他の情報
1.お知らせ
○福祉用具総合カタログ等の配布について(令和3年7月12日)
希望者の方に、福祉用具総合カタログやパンフレット等を配布しております。(無料ですが、数に限りがございます。)
[配布カタログ]
- 介護用品総合カタログ「安寿」
- 製品カタログ「ロボットアシストウォーカーRt.2」
- 快適と健康を考える「Cubeads」 など
○福祉用具の日しんぶんの配布について(令和5年10月1日)
(株)シルバー産業新聞社(本社:大阪市)から「福祉用具の日しんぶん(2023)」が贈呈されたので配布しています。(数に限りがございます。)
【内容】全16面
主な記事
- 介護保険で活用できる福祉用具サービス
- 特別対談「難病の夫の「自分らしい生活」支える」
- インタビュー「福祉用具とともに「いつか必ず歩く」」 など
配布場所:福祉用具展示・体験コーナー
問い合わせ:NPOあんしんネット 電話086-221-3038(担当:西田、椋代)
2.来場者数(令和5年4月から令和6年3月まで)
(1)総数 4,781人
(2)団体 (1)のうち897人(33団体)
3.来場者アンケートから
研修や授業の一環で来られた方が、展示品を実際に手に取り、体験された後にいただいたアンケートでの御意見の一部を紹介します。
- ユニバーサルデザインやバリアフリーが身近にあることを改めて感じることができ、今回の体験学習が子供たちにとって貴重な体験になりました。様々な道具の予想外の使い方にびっくりしていた子供たちの姿が印象的でした。(聾学校生徒・教師)
- 学校の講義でも知りえなかった用具や特徴、使い方や注意点などもたくさん学ぶことができました。今後の授業の理解が進むだけでなく、これから多くの高齢者や障害者とかかわる職業を目指す自分にとって、とても貴重な経験となりました。(専門学校生)
- 点字ブロック、線状ブロックは足裏で感じて歩行し、白杖は前方障害物を検知するということを初めて知りました。また、白杖使用者のSos発信のサインがあることを知り、そのようなサインを発している人に遭遇した時には、勇気を出して話しかけて手助けしてあげようと思いました。(高校生)
4.来場者からの相談など
来場された方から、様々なご相談があります。対応する専門相談員が、その方に合ったアドバイスを行っています。
(例) ・家族が高齢になり歩行困難で困っている。
・介護保険の制度がよくわからないので教えてもらいたい。(申請方法、用具の貸与・購入・保険サービス
全般など)
・高齢の方の一人暮らしでの困りごと など
展示・体験コーナーへの来場者の方からの相談の一部を御紹介しますので、御参考にしてみてください。
Q:車いす利用者の体幹支持機能が弱く、上体が左右に倒れてしまいます。姿勢を安定させる車椅子はありませんか。
A:普通型車いすでは座面に体重がかかり、上半身の倒れが発生する可能性があります。まず座面をしっかり形成しましょう。市販の車いすはシート1枚の不安定な座面で、体が揺れます。底面がしっかり形成されて上面は適度な弾力を有し、前ずれを防止するアンカー効果のあるクッションを使用しましょう。左右方向のサポートは座面を安定したのちに使用してください。さらに、リクライニング式やチルト式車いすを使用すると、背なかでも体重を受けるので姿勢がかなり安定し、左右の倒れが減少します。ファーラ―位のとれるチルト式はさらに快適ですよ。
Q:父が脳幹出血で右半身まひです。室内を手動式車いす利用で移動していますが、お尻が痛いと言っています。良いクッションはありませんか。
A:褥瘡防止のためには多数の連結した空気室を備えたロホクッションが良いですが、車椅子の足こぎ、リム回し時の体幹、姿勢保持には向いていません。座面をしっかりと安定させる堅底を有し、上部は適度な弾力を持ち臀部形状によく追従し局部の圧力上昇のないもの、座面と臀部のずれ発生が少なく前後左右のずれをクッション内部で吸収できるものが良いですね。腿裏を抜いて足こぎ性を高めたクッションもありますよ。
Q:寝たきりの女性患者を介護するので、ベッドを購入したいのですが、どのような介護ベッドが良いでしょうか。
A:寝たきりの患者を介護するのであれば低床ベッドではなく、介護者の腰痛予防のためにも60cmまで上昇するベッドが良いです。移乗作業時には対象によって適切に高さを調節しましょう。背上げ足上げも体位変換、体調維持、ずれ防止のためにはあったほうが良いですよ。手すりではなくサイドレールでよいと思います。マットレスも軟らかめで褥瘡予防を考慮しましょう。また、介護保険レンタルではなく、購入したいとのことなので、メンテナンスについて販売店とよく話をしておいてくださいよ。
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