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複合会員サービスから突然督促

印刷ページ表示 ページ番号:0328092 2013年4月1日更新消費生活センター

【相談】

 12年前に、女性からの電話で喫茶店に呼び出されて、旅行や買い物やイベント参加など複数のサービスを格安で受けられるという会員サービスへの加入を勧められました。会員になるためには、ビデオ教材を購入する必要があると言われ、高額なクレジット契約をして、2年間かけて何とか支払いました。契約後、会員カードが届き、支払い期間中は会報も送られてきましたが、利用したいサービスがなかったので結局、一度も利用しませんでした。その後、会報も届かなくなり、会員サービスもすっかり忘れていましたが、突然、昨年になって「会費が未納だ」という文書が送られてくるようになり、先日は「支払わなければ裁判にする」という趣旨の文書に約9万円の振込用紙が同封されてきました。どう対処したらいいでしょうか。          

(岡山市、男性)

【アドバイス】

 最近、「何年も前に、いろいろな特典があるからと勧められ、教材を購入して会員サービスに加入したが、突然、最近になって、会費が未納になっていると請求されてきた」といった複合サービス会員の会費請求に関する相談が多数寄せられています。
 事案によって多少の違いはありますが、相談者からはおおむね次のような申出を受けています。

  • 加入時から相当年月がたっており、契約書などは確認できない。
  • 加入時に「入会するためには教材を買わなければならない」などと説明されて 契約し、購入代金は完済しているが、当時、会費についての説明は無く、支払 いが必要だという認識もなかった。
  • 何年もの間、サービスを利用していないばかりか、会報も届いておらず、その  間、会費を請求されたこともない。 

 今回の相談者に対しては、十年もの間、会報さえも送付されておらず、会費の請求も一切なかったことから、事実上、会員として扱われていません。会員契約が有効に存続していたとは考えにくく、請求額の根拠も明らかにされてないことなどから、支払わずに様子をみてはどうかと助言しました。
 併せて、裁判所から支払督促が届くようなことがあれば、異議を申し立てるなどの対応が必要となるので、あらためて相談していただくように伝えました。
 このように納得のいかない請求を受けた場合には、業者の言葉をうのみにして慌てて支払わず、当センターに相談されるなどした上で冷静に対処するようにしてください。
 また、契約業者とは異なる者から「今後請求が来ないようにしてあげる」などとトラブル解決を持ちかけられて、不当な解約処理費用を請求されるといったケースもあるようなので注意しましょう。